Kumasan_hokkaidou のすべての投稿

年々歳々、花相似たり(その2)

☆ 匠の森公園(北斗市)カタクリ、4月18日、晴れ、アクセスは自家用車。
匠の森公園に通じる道路の冬期通行止めの解除が13日、その翌日(14日)、今年は春の訪れが早いのでと満を持して訪ねたのですが、南向き斜面の陽だまりに数株、ようやく蕾を開きかけているだけという状況でした。その4日後の18日、写真にあるとおり正に見ごろ 春の妖精たち(スプリングエフェメラル)の乱舞 という状況になっていました。匠の森でもエゾリスさんが一緒にカタクリ見物でした。匠の森は七飯の自宅からおよそ8キロ(途中、ほぼ中間に新幹線の新函館北斗駅)、車で10数分の近さです。新幹線駅の駅からこの距離・時間でカタクリの群生地、さすが北海道といったところでしょうか。

「年々歳々、花相似たり」、さらに「歳々年々、人同じからず」と続きます。毎年、花は咲くけど、その花を同じ人が見れるとは限らない・・とい意味のよく知られている漢詩ですね。今年も去年と同じことができる、来年もまた同じことが・・、そんな平凡で当たり前のことの繰り返しが、何ものにも代えがたい大切なものなんですね。

 

 

 

 

 

 

年々歳々、花相似たり(その1)

「この花を抜きにして、道南の春を、語るべからず」と豪語している(岡ちゃんが)大沼公園のミズバショウと匠の森公園のカタクリ、今年もまた可憐な花を咲かせました。2回に分けて例年どおり「道南の春」をお届けします。

☆ 大沼公園(七飯町)ミズバショウ、4月17日、晴れ、最高気温が何と今年の最高、初めての20度超えとなる21.1度(アメダス北斗)! 絶好のサイクリング日和にも恵まれてアクセスは自転車。3日前(14日)に訪ねたときには「見ごろは、もう少し先かな」と思われたのですが、この日は正に見ごろでした。観光客は疎らだったのですが、その中の1人の女性観光客、本当にヒール履きでした。舗装道路脇のスペースに駐車して、湿原の木道(写真1奥に水平に写っている)を十数メートル辿れば、手の届く近さにミズバショウを見ることができるので「さも有りなん」です。この日和に誘われてエゾリスさんも一緒にミズバショウ見物でした。自宅をスタート・ゴール、サイクリング用自転車の距離計によるこの日の走行距離は43.77キロ、所要時間は昼食を挟んでのバードウォッチングも兼ねての大沼行きだったので、7時間ジャストでした。

大沼の春、これしか ないっしょ!

先月末から大沼へは春を探しに3月29日、30日、4月3日、8日、13日、14日と足しげく通いました。目的はバードウォッチング(クマゲラ等)と早春の野草(花)です。この季節、大沼は北へ帰るハクチョウ、カモなどで賑い、ハクチョウでみてみると最盛期には4~5つ以上の群れが集い、合せて数百羽のハクチョウを見ることが出来たのが、4月13日には僅か一つの群れ、数十羽まで減ってしまっていて、昨日(14日)はとうとう湖面には1羽も確認できませんでした。渡り鳥に変って大沼に彩りを添えるのが春の花、今年もミズバショウが見頃を迎えました。写真は東大沼のキャンプ場からほど近い湿地、前にもこのブログで「ハイヒール履きでミズバショウが楽しめる」と紹介したポイントです。大沼の春はミズバショウが最高しょ(そだねー!)。まだ芽吹き前、冬枯れの木立を透かして残雪の駒ケ岳が見えたはずなのですが・・(写真では無理でした)。

やわらかに 柳あおめる・・・

ザゼンソウ、ミズバショウと同じサトイモ科の野草、仏炎苞の色はミズバショウの白に対してザゼンソウは黒紫色、名前の由来が「達磨禅師という高僧の座禅姿」と言う、非常にユニークな野草です。
そのザゼンソウが今年の春も芽(正確には苞)を出しました。ここは北海道新幹線の車両基地に隣接し、久根別川沿いに広がる湿地です。道南ではミズバショウはあちこちで見ることができ珍しい花ではありませんが、ザゼンソウは私の知っている限りではこの場所だけです。平成28年春に開業した北海道新幹線、その車両基地の建設予定地(七飯町)の中にあったザゼンソウの群落を、平成20年秋、町民有志が関係機関に働きかけた結果、建設予定地外の現在地への移植が実現して根付いたという「歴史」があります。ここからは新幹線の高架橋が一望できますが、ザゼンソウの群落地から間近に新幹線が見える・・・、そんな所は我が国ではここしかないのでは・・・。ザゼンソウの花たちはどんな思いで新幹線を見ているのでしょうか?
そして久根別川の河畔では、ヤナギが淡緑黄色の花をつけて、正に「やわらかに 柳あおめる 久根別の 岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに」の情感が満ち溢れていました。

湖(うみ)明け

昨日(30日)、およそ2週間ぶりの大沼探鳥行。大沼は「海明け」ならぬ「湖(うみ)明け!」で、大沼、小沼とも前回、17日には全面、雪氷で覆われていたのに、完全に解氷した湖面を目の当たりにして、今年の早い春の訪れを実感しました。そして湖岸の周遊道路から見渡せる湖面には、渡りに備えたハクチョウたちが大きな群れをつくって ♪ コー、コー、コー・・・♪ と賑やか、中には駒ケ岳をバックに、湖上を鉤になり、竿になって、飛翔訓練に励むハクチョウも、もう直ぐ北帰行の季節です。このほか見ることができた主な鳥は、ゲラ類と称されるキツツキ科の、クマゲラをはじめとしてヤマゲラ、アカゲラ、オオアカゲラ、コゲラが、オールキャストで私たちの探鳥行を歓迎してくれました。そして、帰り途、家近くの農道ではヒバリの初見・初鳴を観測、春を満喫した探鳥行、バードウオッチングでした。

春を探しに

大沼(アメダス)の積雪が0センチになった日、雪が多かった昨年は3月29日、今年は3月18日で10日以上も早い春の訪れです。そして趣味のサイクリングも例年よりかなり早くシーズン幕開けで、3台のマイ・バイシクル(ロードバイク、クロスバイク、フォールディングバイク)もシーズンの「走り初め」、試験走行(点検・整備)と写真撮影を兼ねて、春を探しに近郊の農道、函館新道(側道)、大沼などお気に入りのコースを走っています。
観光と農業の町を謳う七飯町、農業は野菜・花卉・果樹(リンゴ)が主な産品で、今の時期、春もの野菜の種まきの最盛期で、函館平野よりの田園地帯、七飯岳の山麓地帯には、保温用のビニールトンネル、ビニールハウスが並び(いわばテント村の様相)、その景観は七飯の春の風物詩となっています。昨日(20日)、サイクリングの途中、道路脇の畑でトンネル張りの作業中の農家の方と出会い、忙しい手を休めていただき色々お尋ねしたら、ビニールトンネルはダイコン用、ビニールハウスには既にカブが植わっているとのことでした。そしてこの畑から幾ばくも離れていないリンゴ園では、これまた七飯の春の風物詩、リンゴの木の剪定作業を目にすることができました。北斗(アメダス)では19日から3日連続して最高気温が10度超え、昨日(20日)の最高気温はなんと今年、最高となる15.6度が観測されました。そして1週間前にはやっと探し当てた春告げ花(フクジュソウ、フキノトウ)は、もう探す手間もいらない位、あちらこちらで開花、サイクリングの楽しみ方はいっぱい有りですね。

花一輪の春

例年、春一番に咲く花フクジュソウが、今年も庭先のドウダンツツジの根元に可愛い花を一輪咲かせました。そして昨日(14日)は春を見つけに郊外へウォーキング、道路わきの林縁、日溜まりには、フキノトウが落ち葉を押しのけながら蕾を膨らませていました。今年の冬は積雪が少なく、平地の雪はなし、ただ市街地では家の軒下や日陰になっている道路脇、雪捨て場等にわずかに残っているだけです。七飯岳の山裾を通る函館新道、城岱スカイラインの方に足を伸ばすと、雪が残る深い谷底の川畔にはエゾバッコヤナギが花を付けていました。そして函館新道、車道はもとより歩道部分も乾燥路面でしたが、日射しが届かない道路脇の斜面には雪が残っていました。2枚の写真の奥、残雪を頂く山脈はきじひき高原・仁山高原で冬場はスキー場(山麓)、夏場は放牧場(頂稜部)として利用されているところです。標高は700メートル足らずですが一応、脊梁山脈の一角、町の東側(仁山とは反対方向)に聳える七飯岳、横津岳の千㍍峰に比べて、雪消えが遅いのが特徴です。朝、新聞を取りに玄関に出ると、目の前に望めるのがきじひき高原・仁山高原、朝陽に輝く山脈を目にして「あぁ、今日はいい天気!」、雲に隠れる山脈を目にして「今日は雨か・・」が日課です。

江差ひな語り

記録的な少雪となった2月の北海道、月が変っても暖かい日が続いています。昨日(3日)は桃の節句、江差の町で催されている(3月17日まで)「江差北前のひな語り」に行って来ました(今年で8回目とのこと、でも初めての見学)。「江差の五月は江戸にもない」とうたわれた江差、その当時の繁栄ぶりを今に伝えるのが商家、土蔵、町屋などが連なる「いにしえ街道」。その街道に面する官公庁、公共施設、商店、民家等では、街道から覗くことができる窓辺に、あるいは建物の中におひなさまを飾って、道行く人々を楽しませてくれるというイベントです。おひなさまが飾られている会場は全部で50か所、その会場であることの目印が屋外のイラスト、タペストリーです。会場の中でも古い蔵を改造した「壱番蔵」、町の施設である「会所会館」のひな飾りは、目にした途端、思わず「お~ぅ」と叫びたくなるような素晴らしさでした。昼食(もちろんメニューは当地の名物、にしんそば)を挟んで、50の会場のうち閉庁・閉店(日曜日だったので)等で見学できなかった7か所を除く、43か所すべてを見て回りました。この日の江差の積雪は0センチ、気温は今年になってからの最高気温となる8.3℃、まさに春爛漫の 「おひなさま日和」 でした。

凍み渡り

23日以来、4日ぶりの大沼、バードウォッチング行です。23日から連日、最高気温はプラス、特に24、25日は6℃を超える暖かさでした。この暖かさで大沼の積雪は31センチから26センチまで減少、全面、雪氷に覆われていた大沼にも湖岸のあちらこちらに水面が出現していました。そして今朝(27日)の最低気温は氷点下5.9℃、この冷え込みで今シーズン初めての堅雪(かたゆき)の現象が見られました。放射冷却により雪の表面が凍みる現象で、雪上をどこでも自由に歩き回ることが出来ます。岡ちゃんの故郷(新潟県魚沼地方)では「凍み渡り」と言って春先の風物詩、その昔、小学生のころ道なき道、友達と連れ立って雪の上を歩いて登校したこと等が思い起こされました。バードウォッチングの成績は、ヤマゲラ等、いっぱい見ることができました。

キツツキの森

2月6日から14日まで、9日間連続の真冬日(最高気温が氷点下)をもたらした大寒波も一段落、そして一昨日(20日)には暮れの12月4日以来となる、およそ2か月半ぶりに冬日から解放されて、終日プラスの気温の暖かさを満喫しました。そして今日の最高気温予想は6℃、朝、雲間から日射しが覗いていて絶好のバードウォッチング日和の予感・・・、急ぎカメラ、双眼鏡を携えて大沼へ向かいました。
春の日射しがいっぱいの大沼、森の小鳥たちも恋の季節到来なのでしょうか、バトルを繰り広げて枝から枝へと賑やかです。大沼の森にはキツツキ科の鳥はクマゲラ、ヤマゲラ、アカゲラ、オオアカゲラ、コゲラが生息していますが、うちクマゲラとヤマゲラは国内では、ほぼ北海道でしか見ることができない貴重な鳥、そのクマゲラ、今シーズンは鳴き声と餌場しか確認できていなかったのですが今日、漸く姿をゲットすることができました。つがいと思しき2羽のクマゲラが巣穴作りでしょうか、しきりと太い幹を突ついて大きな穴を穿っていました。300ミリの望遠で狙ったのですが、手前の小枝が邪魔をして、クマゲラ最大の特徴である赤いキャップを写し込むことはできませんでしたが、姿を見れただけでもラッキーでした。

寒中大沼(その3)

今年で53回を数える「大沼函館雪と氷の祭典」が大沼国定公園広場で今週末(9日、10日)開催されています。およそ10年以上も前のことに、孫が小学生の頃には孫のお供で毎年のように訪れていた祭典ですが、最近は足も遠のき気味でした。それが今回(9日)、意を決して久しぶり訪れてみたい気分になったのは「シーニックdeナイト」です。あの「千の風になって」モニュメントに通じる散策路「大島の路」にかかる西大島橋、その橋のたもとを飾る手作りのキャンドルの灯りがそのイベントの概要です。午後5時点灯の15分ほど前、会場の公園広場に着いた時、正に夕日が駒ケ岳の尖峰を朱く染めているところでした。会場内の、昔、孫と一緒になって遊んだジャンボすべり台、ミニ雪像コンクール、アイスカービング、かまくら等々を巡っているうちに、キャンドルに灯りが点く午後5時、駒ケ岳を真正面に望む散策路の雪面を、やさしく暖かくほのかに浮かびあがらせるキャンドルの灯りの列は素晴らしいものでした。なお、この日の最低気温は-14.8℃、最高気温は‐4.0℃(北斗)、積雪は44cm(大沼)でした。

春立つ日

気象台から発表された函館の1月の天候状況によれば、気温は-2.3℃、降水量は64.5mm、日照時間は100.3時間でいずれも平年並み、降雪の深さの合計は102cmで平年(118cm)より少なく、最深積雪は49cmで平年(35cm)より大きいとありました。そして立春の今日、目覚めてカーテンを開けたら今の季節には珍しく雨降り、暦どおり春立つ日だったのですが、午前中3℃ほどだった気温は右肩下がりで午後5時には―4.4℃まで急下降、昼過ぎから時折強い風に雪が舞う天気に、今夜から明日にかけて冬型が強まると予想され檜山地方には暴風雪警報、当渡島地方には風雪注意報が発表されており、「春は名のみ」のようです。
先月半ばころから地元のマスコミを賑わしていたのが1月31日に閉店した函館駅前の老舗デパート「棒二森屋」に関する報道です。棒二森屋のルーツは明治2年開店の「金森森屋洋物店」で、明治22年開店の「棒二荻野呉服店」と昭和11年に合併、翌年、現在の本館「棒二森屋」が開店しました。それが今年の1月に閉店、つまり金森森屋洋物店から数えれば150年、棒二森屋から数えれば82年の歴史に幕を下ろしたことになります。なお、ひらがなの「に」に見えるロゴマークは、棒二荻野呉服店の創業者の出身地、滋賀の近江商人のトレードマークである天秤棒の「ボー」に由来、二本のうち一本は杖とスペアの役目を果たす商売に対する周到さを象徴したものと解説されていました。
私とボーニさん(当地での愛称)との出会いは、初めての北海道、函館に転勤してきた平成6年でした。当時は函館の商業の中心は函館駅前で、宿舎から路面電車で行くことができるアクセスの良さから買い物と言えば駅前へ、ボーニさんもそんなお店の一つでした。ただ、非常にユニークなロゴのインパクトが強烈だったことは今でも覚えています。時代の流れとは言え、平成最後の年に昭和を象徴する老舗百貨店が函館から消えていくのは、やはり残念だし寂しいものです。

寒中大沼(その2)

来月9、10日に大沼公園で開催される「第53回 大沼函館 雪と氷の祭典」の人気イベントの一つ、ジャンボすべり台に使う氷の切り出し作業が、大沼湖で25日から始まったと新聞・テレビで報道されていました。週間天気予報を見ながら「取り敢えずこの日しかない」と大沼行きを決行したのが昨日(27日)でした。大沼の積雪(アメダス)は39センチ、1月下旬の平年の最深積雪が49センチなので「やや少なめ」と言ったところでしょうか。でも湖面は全面、雪氷に覆われ、東大沼キャンプ場に近い湖面にはワカサギ釣りのテントが並んでいました。
さて今回、紹介するのは近年、難関突破のパワースポットとしても知られるようになった大沼の湖畔一周道路の北岸にある駒ケ岳神社です。大正3(1914)年に駒ケ岳の鎮静祈願のため建てられた神社で、毎年、駒ケ岳の平穏無事、登山者や観光客の安全、地域の発展、世界平和が祈願されています。神社境内の大岩は寛永17(1640)年の大噴火により噴石と火山灰がガラス状に溶け合ってできた溶結凝灰岩の大岩で、岩の中央部に人が通り抜けることができる割れ目があり、そこを通り抜けることで受験の難関突破、安産、家内安全などが叶うパワースポットとして人気が高まった理由です。そして大岩を挟んで神社の反対側には駒ケ岳の湧水が流れています。大沼湖が全面結氷する今の季節でも水面が顔を覗かせています。
ところで大沼行の本来の目的、バードウォッチングの結果はと言うと、アカゲラ、コゲラ、シマエナガ、ミヤマカケス等々でした。

寒中みそぎ祭り

北海道新幹線が青函トンネルを抜けて最初の駅が木古内(きこない)、この駅がある木古内町の「寒中みそぎ祭り」に1月15日、初めて行って来ました。新幹線駅北側直ぐの高台にある佐女川神社と、神社から直線距離でおよそ1キロ離れたみそぎ浜(津軽海峡)を主会場とするお祭りでその歴史は古く、その年の豊漁・豊作を祈願する伝統行事として引き継がれ(毎年1月13日~15日に開催)今年は第189回とパンフレットに記されていました。まちあかりプロジェクト、みそぎ行列、みそぎ太鼓・囃子、冬花火、出御祭、水ごり等など、数あるイベント中のクライマックスは、祭りの名前にもなっている最終日(15日)の「寒中みそぎ」であることは間違いありません。四つの御神体(別当、稲荷、山の神、弁財天)を抱いた4人の行修者(地元の15~21歳の若者)が、厳寒の海中、荒波に揉まれながら繰り広げる神技は、壮観・荘厳の一言です。寒中みそぎの時の気温は+5.2℃(木古内アメダスによる)、北海道ではどちらかと言えば暖かい気温だったのですが、風が強く(南南東7.3メートル)、頭のてっぺんから足先まで着ぶくれての完全装備で見ていた私たちでも凍えるような厳しい寒さでした。
私たち夫婦、函館、七飯暮らしが今年で17年目、いつかは見てみたいと思っていたお祭りだったのですが・・「近いから(車で1時間弱)いつでも行ける」で毎年先送り、今回、たまたま近所に住む息子夫婦に誘われてのお祭り行きだったのですが、本当によかった楽しいお祭りでした。来年のお祭りを楽しみにしています。

寒中大沼

大寒を目前にして、一年で一番寒い時期のはずなのに・・・、この雪の少なさ(10センチ足らず)、この暖かさ(プラスの気温、北海道人は気温が零度を上回れば「今日は暖かい!」)はどうしてなのか? でも、今冬の北日本の気温予想は確か高め、季節予報でそう予想されていたので納得です。日射しが一杯、この暖かさに誘われておよそ2か月ぶりとなる大沼行き、目的はバードウォッチングと写真撮影です。
広葉樹が主体の大沼の森、夏場の散策路はうっそうとした緑のトンネルをくぐるという感じなのですが、すっかり落葉した今の季節、青空が透けて見えて、一年で一番、明るく感じる森の散策路です。樹間の雪面、完全に結氷した湖面には怪しの足跡!? おそらくキタキツネが辿った痕跡と思われます。
散策の途中、休憩・トイレで立ち寄った森林公園内のセミナーハウスでは、軒先に垂れる長~いツララ(氷柱)にビックリです。そして厳冬期のこの時期、大沼・小沼で唯一、ここだけは結氷しないで水面が広がる白鳥台セバットには、渡り鳥のオオハクチョウ、マガモの群れが羽を休めていました。さて目的のバードウォッチング、近年の大沼では見かけることが少なくなっていた何とクマゲラ、ヤマゲラ(本州以南のアオゲラと同種、クマゲラと同じキツツキ科の緑色がかった鳥で、わが国では北海道限定)をGETしました(残念ながら双眼鏡で覗いただけでカメラ撮影はできませんでした)。

迎春

「七草」の日の今日、最低気温-10.4度と厳しい冷え込みの朝を迎えました。寒さにもめげずに恒例の七飯消防出初式、三嶋神社のどんど焼きに行って来ました。時折、雪がちらつくどんよりとした曇り空が続いていた今年のお正月ですが、今日は正に「出初式日和」の好天、およそ50分の式典のハイライトは「梯子のり」、そしてフィナーレの放水訓練では五色の水しぶきが大空に向かって放たれ、明るい午前の日射しを受けてうっすらと虹がかかっていました。
出初式会場の役場駐車場から国道五号線(赤松街道)に向かって少し下ると三嶋神社、初詣でも毎年、訪れている地元の氏神様です。お正月の松飾りやしめ縄、書初め等を積み上げて燃やし、無病息災を祈る「どんど焼き」、内地では小正月(1月15日)に行われるのが普通みたいですが、このブログでも以前紹介したように何故か道南地方では7日です。最高気温-1.1度の真冬日、凍える手をこすりながら、足踏みをしながら、出初式を見学、どんど焼きでは無病息災をお祈りしてきました。
今年も駄作(写真)・駄文にお付き合いのほど、よろしくお願いします。

冬至

12月、月初めは暖かく3日、4日と2日連続で最高気温が10℃を超える暖かさ(季節が1ケ月近くも逆戻り)そして積雪もなし・・・、この冬はこんなものか・・・と思っていたら甘かった! 6日から雪、7日から5日連続して、最高気温が0℃に届かない真冬日、この間の最低気温は-11.6℃(9日)、暖かさに慣れた身体には少々堪えました。中旬に入り寒さも和らぎ12日から今度は最高気温がプラスの日が継続中、大沼(アメダス)では12日に30センチあった積雪が22日には6センチに、七飯の今朝の積雪もせいぜい5センチほどです。昨日は冬至、函館では日の出が7時01分、日の入りが16時10分とあり、夜の長さは何と15時間ほど!昨日はあいにく朝から曇天で時折、日が射す程度だったのですが、午後から天気が回復、冬至の「日の入り」を撮るため郊外の農道へいざ・・と張り切って出かけたのですが、肝心の「冬至の日の入り」は山の端にかかる雲に隠れてしまい、こんな写真しか撮れませんでした。

冬将軍の到来

12月の上旬、特に3日、4日、北斗(アメダス)の最高気温は12.5度、13.0度で、季節が1か月ほど逆戻りした感じでした(全道的にも)。それが昨日あたりから北海道の上空には超真冬並みの寒気が流れ込んで全道的に雪、道北・道央の日本海側を中心に積雪が20センチ以上、ところによっては50センチを超えたところもあります。昨日7日は北斗の最高気温ー0.3度、今季初の初の真冬日となりました。当地、七飯の今日(8日)11時の積雪は10センチで(恒例の物差し定規による私設観測所の値)、明け方、家の前の道路に今季初となる町の除雪車が入ったようでした(除雪車が出動する程の積雪ではなかったので、雪のシーズンを迎えての試験運転かな?)。
師走、とっておきの話題を一つ、今年3月にオープンした七飯町峠下の道の駅「なないろ・ななえ」にお目見えしたクリスマスツリー、何とデコレーションにリンゴ(もちろんイミテーションでした)が飾られていたことです。西洋リンゴ栽培発祥の地、七飯ならではのツリーでした。さて今年のクリスマス、今の気象状況が続けば、ホワイトクリスマス間違いなし!ですね。

初雪です

長期のブランク、およそ1カ月半ぶりの投稿です。今年の大沼の紅葉の見ごろ、10月半ばから月末まで、七飯を離れていたので、残念ながら見逃してしまいました。写真は賞味期限切れの大沼の紅葉、すっかり晩秋・初冬の装いでした。今秋の北海道、平地(特に札幌、旭川など都市部)での初雪が遅れていることが、大きなニュースになっていたのですが、札幌で昨11月20日にようやく初雪、何と100年以上も昔、明治44年(1911年)と並ぶ初雪最晩記録の「タイ記録」と、テレビ・新聞で大きく報道されていました。そして今朝の七飯、カーテンを開けて外を見たら、今季初の雪景色!昨年より5日遅い、初雪でした。北海道地方の向こう1か月の予報で、気温は「高い」確率60%とありました。本格的な冬の到来はまだまだ先なのでしょうか。

台風一過

台風28号から変わった温帯低気圧による雨も今日(7日)午前中にはあがり、台風一過の秋晴れとなっています。北斗のアメダスによれば6日16時~7日12時の雨量は54.5㍉、最大瞬間風速は南東15.7㍍で、当地方特に目立った被害は無かったようです。
先々月15日に発表された今年の渡島地方の水稲の作柄はやや不良、そして5日の道新によれば渡島地方の水稲の収穫は2日遅れとありました。10月4日、サイクリングを兼ねての郊外の田園地帯の見回りでは、およそ半数近くの稲田で収穫が終了していました。
道内、先月の下旬あたりから厳しい冷え込みの日が目立つようになり、道央の内陸では最低気温が氷点下の所も、でも道南・北斗では最低気温が10℃を下回る程度、10月4日に観測された6.4℃が今のところ今季の最低です。我が家の恒例ストーブ点火初日は、昨年より10日も早い9月27日でした。先月の地震による配管の被害の有無の確認も兼ねての試運転、とちょっと言い訳をさせていただきま~す。

十五夜

今、道南では秋たけなわ、秋の日射しをいっぱいに受けて、稲田が黄金色に輝いています。写真は9月23日、城岱スカイラインからの眺望、眼下に七飯の中心市街、その先に広がる大野平野の水田地帯、さらにその先には函館山から津軽海峡、少し霞んでいますが海峡の向こうには下北半島、津軽半島まで一望のもとに見渡せました。
そして翌24日(昨日)は朝から低い雲が垂れ込め、午後には雨模様の天気、予報も芳しくなく「今宵の十五夜は無理か・・・」と諦めていたのですが・・・、22時過ぎ(就寝前)、もしかしたらと南側の室のブラインドを上げ、窓を開けて空を見上げたら、なんと雲間から時折覗く「十五夜お月さん」、カメラを取り出してシャッターを押し続けました。ちょっと手振れていますが、どうぞ北海道・七飯の仲秋の名月をお楽しみください。

道南の秋、点描

9月4日夕方~5日朝にかけて、北海道の西の海上を北上した台風21号、夜中から暴風が吹き荒れ、北斗(アメダス)では32.0メートルの瞬間風速が観測されました。あの強さの台風がこのコースを進んだら大きな被害(特に暴風害)が発生することは不可避・・・と思われたのですが(平成3年のりんご台風の再来、さらに遡れば昭和29年の洞爺丸台風)、七飯町では東側傾斜地のリンゴ園で特産のリンゴの落果被害が報道されていましたが、自宅付近や近郊を見てもビニールハウスや水稲等に特に目立った被害はなかったみたいです。
台風による大きな被害もなくて良かった・・とホッとしたのも束の間、6日未明には大きな地震(胆振東部地震)が有り、七飯の震度は4でしたが、大きな揺れで目が覚めました。でも被害は特になく、問題はその後の停電でした。北海道の全295万戸で停電(ブラックアウト)という未曽有の事態に見まわれたのです。夜明けを待って近所のコンビニに駆けつけたのですが、時すでに遅し、乾電池、ペットボトルの水、パン、カップラーメンの類いの陳列棚はすでに空っぽでした。停電は順次、回復して行ったのですが、同じ町内でも段階的にまだら模様の回復、自宅エリアの回復は7日の午後7時ちょっと前、およそ40時間にも及ぶ停電で、照明はもちろんテレビも洗濯機も風呂もダメ、固定電話も不通、夜の灯りは懐中電灯のみ、情報入手は携帯ラジオ(電池式)が唯一の頼り、ただ、水道とガスが止まらなかったのは幸いで本当に助かりました。
そしてさらに11日、北海道では今季初、観測史上最早タイの冬日初日(稚内市沼川、因みに北斗では10.3度の冷え込み)、道内では未だ停電・断水も解消せず、避難生活の人もいるのに、このタイミングで何故「冬日」なの・・・です。
わが家、ホッと一息ついたところで11、12日、大沼公園をぶらぶら、深まりつつある秋を感じてきました(写真 ⇓)。

遅れてやってきた夏?!

9月1日付け道新朝刊で、道内の8月15日現在のコメの作柄は「不良」、渡島は「やや不良」で、その原因は6月半ば~7月半ばの低温と日照不足と報じられていました。道南でも今年の夏は顕著な日照不足で、特に8月の日照時間(北斗)は平年の68%という少なさでした。気温(北斗)に関する特記事項は7月29日に真夏日初日、8月3日まで6日間も真夏日が連続、そして7回目の真夏日は8月23日、この日の最高気温31.3度が、何と今年の最高気温という特大のおまけ付きの真夏日となりました。
2016年にオープンした大沼の「ひまわりの山里」、昨年は8月20日前後が見ごろだったのですが、今年は8月17日、23日、26日と咲き具合の様子を見に3回も訪れて、ようやく4回目、9月1日に見ごろに出会いました。この日、ひまわりの山里で偶々、この山里のオーナーさんに会うことができて、今年は6月以降の不順な天候で播種が遅れたことに加えて、ちょうど開花の時期に長雨、日照不足が続いて、いつもの年に比べて開花が遅れたと解説していただき、「今日が最高ですよ、そして、日射しを背中方向から受けているので、ヒマワリの花がみんな此方を向いている(太陽に向かっている)のが分かりますよね、是非楽しんでいって下さい」と笑顔で応対していただきました。このひまわりの山里が駒ケ岳をバックに順光で花を見ることができる最高のロケ―ションであることに納得、納得しました。
昨日、一昨日と二日連続の夏日、そして今日の最高気温予想は25℃! ヒマワリの見ごろの遅れに加えてこの時期にこの気温、正に遅れてやってきた夏?!ですね。

秋立つ頃

北海道の夏は立秋まででそこを過ぎたら暦どおり秋、とよく言われますが、二十数年に及ぶ北海道暮らしの体験から、今年も含めてその立秋を実感しています。今日は二十四節季の「立秋」、道南では立秋を待ちきれなかったような季節の移ろい、北斗(アメダス)の観測データによれば7月29日から8月3日まで真夏日が6日間連続(6日も続くこと自体も珍しい)、4日からは20~22度台の最高気温が昨日(6日)まで続いていたのですが、立秋の今朝の最低気温は15.0度、最高気温は20度に届かず19.9度止まりでした。
昨日(6日)は朝から快晴の好天に誘われて、車での「大沼カメラ紀行」と相成った次第です。七飯の市街地から山越えで大沼方面に抜ける城岱スカイライン、頂上付近に広がる暖候期限定の町営の城岱牧場では、牛さんたちがのんびりと草を食んでいて、正に「天高く牛肥ゆる秋」の風情でした。大沼は反時計回りにポイントを巡りながら湖岸周遊道路を一周、写真はそのいつものビューポイントの一つから望む駒ケ岳です。湖面のスイレンの花は終り、雲一つない快晴では「写真にならない」とぼやきながら写した1枚です。そして自宅に戻っての夕暮れ時、青空に刷毛ではいいたように流れる茜雲は、正に秋の到来を告げているかのようでした。

夏全開

北海道でも道央・道北の日本海側・オホーツク海側を中心に真夏日が続いていましたが、昨日(29日)、道内10地点で最高気温が35度以上の猛暑日が今季、初めて観測されました。最高は上川管内の東川町(「写真甲子園」で全国的に知られている町です)で観測された35.8度でした。そして道南・七飯町の隣り北斗市(アメダスの観測)では最高気温30.8度、今季初となる真夏日を観測しました。家中の窓という窓はもちろんすべて開け放ち、玄関のドアも半開き、扇風機はフル稼働(クーラーは設置していない)、でも暑~い! そして夕食時は恒例の「赤道祭」ならぬ「30度祭」と称して、枝豆をおつまみにしてオンザロックで乾杯。連日の暑さで苦労されている内地の人からは「祭」とは・・とひんしゅくを買いそうですが、当地の真夏日は平年で年間わずか3日、どうかご容赦を・・・。長雨・日照不足も解消、このところの高温傾向で家庭菜園の野菜たちも元気を回復中、そしてツタンカーメンのお豆さん、3回に分けて計22鞘で今季の収穫はザ・エンド、枯れ始めた蔓に残したのは、来年の種子用と考えてのことです。

大 暑

今日(23日)は二十四節季の一つ「大暑」、最も暑いころという意味ですが、本州以南では特に西日本を中心に「大暑」をはるかに上回る記録的な「猛暑」になっていますね。ここ道南では先月下旬から続く多雨、日照不足の不順な天候傾向はまだ解消しきっていません。気温の方はほぼ平年並みの経過ですが、今年の最高気温は函館28.8度、北斗29.7度で、真夏日ゼロが進行中です。庭の草花の中でもアジサイは元気、家庭菜園のトマト、スイカ、メロン等は、まだ元気が出るところまでいっていないようです。そんな状況下、ツタンカーメンのお豆さん、昨日(22日)、初収穫を迎えました。今年は株数が少なく収穫量も限られそうですが、ほんのり桜色、豆ご飯が今から楽しみです。

梅雨(?)明け!

西日本の豪雨による甚大な被害が連日報道されていますが、道内でも各地に警報や避難情報が発表されています。ここ道南では昨日(7月11日)、先月の25日以来、16日ぶりに北海道らしいスッキリ・クッキリの日射し・青空が戻ってきました。梅雨がないと言われている北海道ですが6月末から停滞している前線の影響で、道南でも6月26日~7月10日、北斗(アメダス)の降水量219.6ミリ(平年比400%)、日照時間9.1時間(平年比14%、半月間でわずか1日分程の日照しか無かった)からも分かるように長雨・日照不足状態が続いています。
写真1:11日、久しぶりの青空をバックに快走するキハ40 1809 型、1両編成の気動車(各駅停車)、道内各線で運行されているラッピング車両シリーズの道南版で、名付けて「道南 海の恵み」号、道南の海や港に生息する生き物が描かれているのですが、このサイズの写真では無理かな・・・。
写真2:ツタンカーメンのお豆さん、この長雨・日照不足の影響で家庭菜園のタマネギ、トマト、スイカ、メロン等々、軒並み生育不良状態、このお豆さんも同じくで、花は既に終って濃い紫の鞘を付けてはいるのですが、中のお豆さん、薄っぺらなままでなかなか丸みを帯びてきません・・・、日射しが欲しい!
写真3:自作のてるてる坊主、そんな不順な天気に業を煮やし、天気回復の願いを込めて、物干し竿に吊るしたのが10日の夕方、そしたら何と翌11日は快晴の天気! 願いが通じたみたいです。

でも今朝(12日)はまたどんよりとした曇り空で夜には雨の予報、週間天気予報を見ると雨傘、雲マークのオンパレード、昨日の晴天はどうやら「梅雨の中休み」だったみたいです。

ツタンカーメンのお豆さん、花を付けました

6月の道南・七飯、上旬は最高気温が20度を超える日が続出、「暑~い、暑~い」と言っていたのに、中旬に入ると気温が急降下、寒さに耐え切れずストーブを点けた日が三日を数えました(6月にストーブなんて、さすが北海道です!)。下旬に入り夏至も過ぎていよいよ夏の到来か・・と期待したのですが、ここにきて本州方面から前線が北上、北海道付近が低気圧の通り道になっているみたいでエゾ梅雨模様のぐずついた天気、今日発表の7月4日までの週間天気予報をみても「傘マーク」のオンパレードです。
そしてわが家の菜園は・・・と眺めると、昨日(27日)、ツタンカーメンのお豆さんに濃い赤紫の花二輪を確認、そして生垣では北海道に夏の訪れを告げる花・ラベンダーの固い蕾がようやく開き始め、エゾアジサイが梅雨空を楽しんでいるようでした。

初夏の候

風薫る初夏、旬の話題が4題です、北海道の初夏を是非、感じて下さい!
① 山菜シーズン:ゴールデンウィーク前後から山菜採りのオンシーズン。フキノトウから始まってフキ、コゴミ、タラノメ、シドケ等々、そして5月下旬になるとワラビ、ウドそしてタケノコ等々。5月26日、ホームグランドにしている近郊の里山へタケノコ採りに、でも週末とあって先客多数有りで満員御礼状態でした。耳を澄ませばカッコー、ツツドリ、ウグイスの鳴き声も!
② 風に揺れる早苗:5月27日、カメラを携えてマイ・サイクリングロードと勝手に称している近郊の農道をサイクリング。田植えが済んだあるいは今まさに田植えの真っ最中の田んぼがあちらこちらで目に入りました。写真中央奥の白っぽいビルを挟んで北海道新幹線新函館北斗駅、写真右奥に少しだけ頭を出しているユニークな稜線は北海道駒ケ岳。
③ 城岱越え:七飯町の中心市街地から山越えで大沼方面に抜ける城岱スカイラインの頂稜部には町営の牧場が広がっています。この日(5月30日)、セイヨウタンポポの黄色の花に混じって春先に通った時には未だ見かけなかった牛の姿を発見、今シーズンの放牧が始まったみたいです。スカイライン中腹の広葉樹の森ではエゾハルゼミの大競演会!(エゾハルゼミは以前にも本ブログで紹介した♪ミョーキン ミョーキン ミョー ケケケ・・・♪ というユニークな鳴き声が特徴のセミ)
④ ツタンカーメンのお豆さん:たーちゃん直伝のお豆、平成25年に初収穫、北の大地・北海道でも生育が可能であることを証明しました。今年、平成26年以来、4年振りの挑戦です。種子は26年産、保管状態が余り良くなく乾ききった種子で発芽が危ぶまれたのですが・・・、さすがツタンカーメン由来の豆ですね、見事に発芽して、順調に伸びています(写真は5月31日)。

カッコーが鳴く頃

カッコー初鳴きは5月10日(昨年より6日も早い)、平地のサクラは遅咲きのヤエザクラを除いて既に葉ザクラ、新緑が眩しい季節の到来です。夏鳥は一番乗りのヒバリに続いて、ウグイス、ツバメ、キビタキ、キジバト、ツツドリ等々。ツツドリはカッコーの仲間、姿形はカッコーとほとんど変らないのですが、鳴き声は全く別、ポッポー、ポッポー・・・。キジバト(別名ヤマバト)、子どもの頃、鳥の名前も分からずにその鳴き声から「ドテッポーが鳴いてる」と言っていた鳥で、長閑な山里の象徴、懐かしさを感じる鳴き声です。今、山里は ♪カッコー♪、♪ポッポ-♪、♪ホーホケキョ♪、♪ドテッポー♪ の合唱・輪唱で大賑わいです。
5月12日、アメダス北斗の最高気温21.4度、そして釧路・稚内でサクラ開花、サクラ前線が日本列島の終着駅にゴールと報道されていました。そして近郊の里山の花たち、フクジュソウ、イチゲ、カタクリは終り、いま林床を彩るのはシラネアオイ、ヒトリシズカ、サンカヨウ等々。シラネアオイは本州では高山植物図鑑にも載ってる「高嶺の花」、道南では里山はもとより庭の花壇、家庭菜園の縁でもよく見かける「極々普通の花」です。そして大沼、水辺の群生地ではオオバナノエンレイソウ(大花延齢草)が今年も “艶麗” な花を付けています。新緑から深緑へ、これから2カ月余りが、北海道が1年で1番輝きを増す、美しい季節です。

道南四都・春ものがたり(4)北 斗

この日のお花見のきっかけは、道新朝刊の1面に掲載されていた北斗・法亀寺のライトアップされた満開のシダレザクラのカラー写真でした。天気予報は曇り後雨、でも朝の実況は晴れ! 雨が降ってくる前にと急ぎ9時前にはもう家を出ていました。北海道新幹線の駅がある北斗市の春の観光の目玉の一つに「北斗サクラ回廊巡り」があり、樹齢300年、樹高12メートル、道内最大級という法亀寺のシダレザクラは、市内に7ポイントあるサクラ回廊のうちのポイントの一つです。
お天気はまだ持ちそう・・・で、次に向かったのは5キロほど先、もう一つのポイント「松前藩戸切地(へきりち)陣屋跡」です。戸切地陣屋は幕末の箱館開港に伴い、幕命により松前藩が蝦夷地防衛のため構築した様式城塞で、形状は四稜の星型、陣屋内には17棟の建物が有ったとされています。箱館戦争で建物はすべて焼失、現在は星型の土塁や空濠などの遺構が残るのみです。陣屋の正門へ続く800メートルのサクラ並木、陣屋内のサクラの老木が「兵どもの夢・・・」を具現しているように感じました。
道南四都のサクラの名所は、何れも幕末から明治の初め、特に箱館戦争、北海道開拓に絡む遺構・史跡という共通点を有しているようでした。
道南四都・春ものがたり4回シリーズ、これにて「完」です。駄文・駄作にお付き合いいただき有難うございました。

 

 

 

 

 

道南四都・春ものがたり(3)七 飯

国道5号線、函館市桔梗~七飯町峠下間約14キロには、明治9年を中心に植栽された約1,400本の赤松が北海道では他に例を見ない独特の景観を呈しています(赤松は北海道には自生していない)。赤松街道あるいは赤松並木の愛称で親しまれているこの国道、自宅から緩やかな坂を上って行くと700メートルほどで到達、普段はサイクリングやウォーキングでも利用している生活道路そのものです。
そして赤松街道の一部、七飯の中心市街地、七飯交番~七重小学校~七飯郵便局間350メートルは、この季節、赤松街道から「桜街道」に一大変身します。サクラの種類はソメイヨシノ、本州ではメジャーですが、北海道では札幌以南でしか見られないマイナーなサクラです(北海道のメジャー品種はエゾヤマザクラ)。
その桜街道に面する七重小学校のあるところは明治の初期、七重官園の事務所があったところです。官園は北海道に西洋式農法を導入・普及させる目的で全国に4カ所(他に東京、札幌、根室)設立された国立のいまで言う農業試験場のような施設です。その跡地に明治10年(1887年)に開校したのが現在の七重小学校の前身、七重学校です(昭和22年に七重小学校に改称)。七飯町立なのに何故七重小学校?(引っ越してきた当初はビックリ)その理由は旧七重村と旧飯田村が合併して七飯村(現七飯町)が誕生したのが明治12年、つまり七重学校の開校の方が早かったのです(蛇足ながら中学校、高校名は七飯、地元では七重と七飯を区別する必要がある場合、“ななかさね”、“ななめし”と使い(言い)分けているようです)。七重小学校は開校から130年余り、校舎は新しくなっていますが、サクラの季節、その老木越しに見える風貌は、正に町の歴史そのものを表しているみたいです。因みに二人の孫はこの七重小学校の卒業生です。今回のウォーキングを兼ねたお花見、5月1日、天気は写真からも分かるように「晴れ」でした。

道南四都・春ものがたり(2)函 館

「今年見に行きたい! 桜の名所・お花見スポットランキング2018」(楽天トラベル)で北海道で唯一、トップ20位にランクされた函館・五稜郭公園、その五稜郭公園のサクラの開花は4月25日(昨年差―2日、平年差―5日)そして満開は4月28日でした。
車の混雑を避けて、愛用のサイクリング自転車で花見に出かけたのが4月30日、この日の函館の最高気温は日影が恋しくなる暑さで22.7度、サクラも人出も “超満開” でした。予想通りどこの駐車場でも入る車は数珠つなぎ(やはり自転車利用が正解だったと一人で合点)、車は函館以外の道内ナンバーや本州ナンバーの車が目立ったようでした。
復元された箱館奉行所、兵糧庫、函館博物館分館等がある星形堡塁内、満開の桜を目線の高さで眺められる土塁上の小径など、郭内はもとよりお濠の外周道路も人、人、人・・・、耳に入って来る言葉は???・・外国人観光客の姿が多いように感じました。
そして人混みを逃れて五稜郭に隣接、公園の一角にある道立函館美術館に一時的に緊急避難、ここでは特別展として「北海道150年事業  アートギャラリー北海道  北のさきがけ  道南四都物語  港町江差・城下町松前・開港地函館・開拓地伊達」が開催中でした。私のブログのタイトル、実はこの特別展名から一部を借用させてもらったものでした。この日は満開のサクラと美術展が楽しめた往復約30キロのサイクリングツアーでした。
春ものがたり(3)七飯、春ものがたり(4)北斗へ続く。

 

 

 

 

 

 

道南四都・春ものがたり(1)松 前

今年のサクラが特に美しく感じられるのは、厳しかった冬(記録的な大雪)と、怒涛の如くやって来た春のせいでしょうか? 好天に恵まれたゴールデンウィーク前半のお花見を「道南四都・春ものがたり」として、紹介させていただくことにしました。
ゴールデンウィーク後半がスタートする今朝(3日)、目覚めて外を眺めたら、散り初めるサクラに無常の雨、しかもひんやりした空気に思わずストーブのスイッチに手が伸びてしまいました。紹介する四都は、松前、函館、七飯、北斗の4市町です。順番は日付の順に先ずは松前から!
北の小京都、最北の城下町そして250種1万本のサクラで知られる北海道最南端の町、松前町でサクラの開花が宣言されたのが4月25日、そろそろ見頃かな・・・と妻と二人、片道100キロのドライブを兼ねて出かけたのが連休初日の4月28日でした。
サクラの種類によって遅い早いがありますが、ソメイヨシノは開花したそのままの状態・・・、お花見には少し早すぎたようでした。ただ、連休初日でちょうど「松前さくら祭り」がオープンする日に偶々遭遇、オープニングセレモニーの一つ「松前武者行列」を楽しめたのは想定外、ラッキーでした。そして松前のビューポイントで見逃すことができないポイントは、城下通りから松前公園の松前城(安政元年築城、天守閣は昭和35年再建)、寺町、松前藩屋敷を経て、さらに山よりの高台にある第二公園、ここからは正に「一目万本」の絶景を楽しむことができました。昼食は松前の混雑を避けて函館に向かう松前街道の峠越えの途中、福島町千軒という所にあるそば屋さんで、名物「千軒十割そば」を食べて帰路につきました。

春競演

18日、七飯でウグイス初鳴き(昨年より5日早い)、21日、道内22地点で4月に夏日(アメダス・北斗では夏日には届きませんでしたが4月としては観測史上3位の高温、23.6度を記録)、21日、函館のサクラ開花予想4月26日と発表(満開は30日)、そして今日(23日)、ウメ開花(マイ標本木は隣家のウメの木、昨年より3日早い)。このように道南の春は駆け足でやってきました。そして岡ちゃんが “これを見ずして道南の春を語るべからず” と豪語(!?)している、七飯町・大沼公園のミズバショウ(写真は4月19日撮影)と北斗市・匠の森公園のカタクリです(写真は4月22日撮影)。間違いなく・・・、春だ~ぁ!

春は足元から

11日は終日雨、一昨日(12日)はその雨もあがり雲間から陽射しがのぞく好天。愛用のカメラを収納したリュックを背負い、朝9時には勇躍、愛車(DAHONの折り畳み小径車)のペダルを漕ぎ出しました。行先は大沼公園、バードウォッチングと早春の野の花を訪ねるのが目的です(サイクリング・自転車は・・ただの移動手段??)。視線の向く方向、花たちは足元へ、そして何時もの場所に何時もの季節、多少の早い遅いはあっても可憐に咲く早春の野の花たちに感謝と感動です。一方、視線の向く方向、鳥たちは空へ、十数羽のハクチョウの群れ(群れの数、何と5~6群も)が三々五々、列をなして、北に向かって飛翔中、渡りの季節はまだ終っていなかったみたいです。そして未だ冬枯れの木立からはウグイスの初鳴き・・♪ ケキョ・ケキョ・ホ~ホケキョ ♪ そしてとっておきの春景色をもう一つ、小沼の南岸に沿う道道338号線の脇、大沼を行き来する車からは必ず目に入る景色なのですが駐車スペースが無くて、スピードをあげて通り過ぎてしまう車がほとんどです。それに比べて自転車の良いところですね。道脇のスペースに駐輪して、大沼公園のガイドブックではお目にかかれないような風景を、一人でゆったりと鑑賞(↓ ↓)でした。この日は大沼一周46.74㌔、約6時間半のツアーサイクリングでした。

大沼・早春賦

今冬、史上4位の最深積雪(2月20日、82センチ)を記録した函館では3月20日に積雪0センチに、史上1位の最深積雪(2月17日、112センチ)を記録した大沼では3月29日に積雪0センチに、Myサイクリング初日が3月23日そしてヒバリ初鳴き(七飯町)が3月26日と、春はまるで怒涛の如くに訪れて、この天候が続けばサクラ開花の最早記録も更新か? と期待を持たせた暖気も4月に入り小休止、七飯では4月6日には一時雪、そして今日(8日)も白いもの(雪)が寒空に舞っていました。
今日はバードウォッチングと早春の花を訪ねて大沼へ。冬鳥、水鳥の姿は北へ渡ってすでになく、ゲットできた鳥はアカゲラ、オオアカゲラ、コゲラ、ツグミなど12種類のみ、加えて大沼周遊道路を車で走行中、一頭のキタキツネに遭遇しました。森の中は未だ雪が消え残っているところあり、地肌が露出しているところありのパッチワーク状態でした(写真)。そして今年の春は早い! 春の訪れを告げる花の代表、ミズバショウが早くも花(白い苞)を咲かせていました。気温は5℃前後、一時雪、西の風2~3メートルと、空気はまだまだ冬の「大沼探鳥行き」でした。

早春の大沼公園

暑さ寒さも彼岸まで・・・、最高気温が4度超、暖かい日射しに恵まれた彼岸の中日の昨日(21日)、およそ1カ月半ぶりの大沼公園・バードウオッチング行でした。冬鳥は北へ帰り、夏鳥はこれからという今頃の時季、それでもゲットできた鳥は15種類にものぼりました。圧巻は集団で渡って来たばかりと思しきアオサギの群れ30羽以上が、長旅の疲れを癒すが如く一本のまだ冬枯れのミズナラの大木にとまる光景、「正にサギの生る木」でした。ミズバショウの芽吹きも始まり、本格的な春の訪れはもう直ぐそこまで!

 

 

 

 

 

 

津軽海峡春景色

観測史上第1位の積雪を記録した今冬の道南、でも3月も半ばを過ぎて積雪もみるみるうちに解け、春の訪れを全身で感じられるようになった今日この頃です。東京のサクラ開花(平年差―9日、昨年差―4日)のニュースが流れた昨日(18日)の午後、余りの好天に誘われて北斗市のトラピスト修道院まで、往復してもおよそ50キロのミニドライブと洒落込みました。あの  ♪ 津軽海峡冬景色 ♪  ならぬ、春景色満開の海峡を・・写真でどうぞ!

早春の譜

大沼の最深積雪112センチ、函館の2月末時点での累積降雪量508センチ、何れも観測史上第1位の記録を更新した今冬、昨夜から今日午前にかけて降った雨(40~50ミリ)の影響もあって、今日15時の積雪をみてみると大沼70センチ、函館46センチ、七飯でも50センチ程度、一気に春めいてきた感じです。
写真は函館新道の下、西向きの傾斜地(扇状地)に広がる畑作地帯の昨日(8日)の風景です。「農業の町七飯」の春の風物詩、融雪剤の散布が始まり、雪面の所々に格子模様または縞模様が出現していました。見上げれば未だ深雪を頂いた七飯岳・横津岳、振り返れば雪原の函館平野の向こうに広がる津軽海峡の大パノラマ、お気に入りの撮影スポットの一つです。

雪の赤松街道

「累積降雪量400センチ突破 函館市内美原418センチ、史上6位」今日(14日)の北海道新聞朝刊、函館地域面トップの見出しです。美原は函館地方気象台の所在地、平年値が269センチとあるのでその約1.5倍、記録が残る1954年以降、6番目の多さと解説されていました。
今日15時の積雪は函館70センチ、大沼91センチなので、その中間あたりに位置する七飯の積雪は80センチくらいでしょうか。七飯でも連日の雪かきで(昨日は朝・昼・夕方の何と3回も!)、「冬場の運動不足解消に良い」などと強がりを言っている状況ではなくなってしまいました。でもそんな忙しいスケジュールの合間を縫ってカメラを携えて車で赤松街道(現国道5号線)へ。赤松街道は明治の開拓初期の面影を現在に伝える七飯町が誇る歴史遺産の一つで「日本の道100選」「歴史国道」にも選ばれている街道です。害虫防除のための「こも巻き」の並木が見れるのは毎年、冬季限定、そして史上6番目と言う深雪で化粧した並木が見れるのは“今年の冬限定”かもしれませんね。

赤い満月

3年ぶりの皆既月食、NASA(米航空宇宙局)によって「スーパー・ブルー・ブラッド・ムーン」と命名され、前評判が高かった今回の皆既月食、でも当地方の朝の天気予報は曇り後雪(降水確率50%)、午前中は予報が外れて(?)望外の好天気(期待を持たせる)、でも午後からは予報どおり曇りで時々、雪がちらつく空模様(期待をしぼませる)へと変化、そして月の出の夕刻6時ごろ、空を見上げても全天を覆う雲(残念)。でも諦め切れないで10時過ぎ、もう皆既が始まっている時刻のはず・・・と窓を開けて南の空を見上げると、何と雲間に赤い月が! 急ぎ防寒着に身を包み、三脚・望遠鏡・双眼鏡・望遠レンズ付きカメラ一式を抱えて戸外へ、玄関前の道路脇に観察スペースを確保しました。流れる雲の隙間から月の輪郭がぼんやり見えたのは何回かあったのですが、クリアに見えたのはたった1回、正にワンチャンスでした。待ちくたびれてマイナス5度の寒さにも堪えかねて、この観察会はザ・エンドとなりました。因みにNASA命名の由来は、月が普段より地球に近くて大きく見えるスーパームーン、1月2日に続き同じ月に2回目の満月(ブルームーン)、皆既月蝕で月が血(ブラッド)のように赤く染まるブラッドムーン、この三つのミラクルが重なる月蝕から、と解説されていました。

寒い朝

全国的に大雪、厳しい冷え込みがニュースになっていますが、当地方も例外ではありません。23日の雨・みぞれが降る比較的暖かい天候から一変、昨日24日は早朝6時、町の除雪車の音で目が覚め、朝食後は先ずはマイカーの除雪ということになりました(新積雪の深さは6センチほど)。この日は日中も時折、視界が遮られるほどの強い雪が降り続き、除雪作業(玄関前、マイカー)は3回にも及び、新積雪の深さは夕方には30センチを超えていました。最低気温も2日続けて今季最低を更新、今朝の北斗(アメダス)の最低気温は-17.1℃でした。玄関フードのガラス面には氷の華が満開、屋根のない駐車場のマイカーは雪だるま状態でした。今日15時、アメダスによる積雪深は大沼が77センチ、函館が37センチで、平年と比べておよそ2~1.5倍の大雪です。そして今日発表の1か月予報によれば、気温は低く、日照は少なく、降雪量は多い、とありました。春は・・・まだまだ、遠~い!

光る海

年明けから異常としか言いようのない空模様が出現しています。
☆元日の初詣:近所の神社への初詣、雨傘をさしての初詣になりました。そもそも真冬の北海道で雨傘をさすなど超レアなこと、北海道での生活が優に20年を超えますが、吹雪の中の初詣はあっても、雨中の初詣は初めての体験でした。
☆ドカ雪の朝:前夜はうっすらと雪化粧程度だったのに12日の朝、カーテンを開けてビックリ、一面の雪化粧!私設観測所の雪尺(36センチの定規)が間に合わない深雪で、何と55センチもありました。12回目になる七飯の冬、この記録は平成19年冬からの観測開始以来の新記録となりました。
☆光る海:大雪の二日後の14日、いつも見慣れている七飯の雪景色とは少し違う景色を求めて、お気に入りの撮影スポットの一つ、城岱スカイライン(冬期は通行止め))入り口の高台を訪ねました。逆光に眩しく光り輝く津軽海峡、その光の海に函館山がシルエットで浮かんで見えました。
☆寒中に雨の予報:大寒(20日)を目前にした今日、朝刊一面の天気予報欄の函館の時系列予報、昼から夕方にかけて「雨傘パネル」が2枚連続して並んでいます。そして今日の最高気温の予想は4℃、雪解けが進みそう・・・。
★諸般の事情により、2か月ものブランクを生じさせてしまいました。今年も旬の話題をお届けしたいと思います。ご愛読、よろしくお願いします。

雪の朝

上空に真冬並みの寒気が流れ込んだ道内、各地から積雪のたよりが届いていて、多い所では30センチを超える積雪も!
ここ道南・七飯でも今朝、一面の雪化粧、早速、カメラと雪尺(定規)を持って屋外へ、5センチの積雪でした。実は七飯の積雪、11月16日、17日に続いて3回目だったのですが、16、17日は薄っすら白くなった程度で、計測が可能な積雪としては今朝が今季初でした(昨年より10日も遅い)。日中もストーブはフル稼働、北海道暮らしが長く、寒さには慣れているはずなのに・・・でも、やはり寒~い!

駒ヶ岳初冠雪

道南地方、昨日(24日)は台風一過の秋晴れ! 台風によってもたらされた上空の寒気の影響で、高い山は雪となり、駒ケ岳(1133m)、横津岳(1167m)、七飯岳(779m)で今季初冠雪が観測されました(自宅から山頂が望見できる七飯岳の場合、昨年より5日早い初冠雪)。そして、いまいち冴えないと感じていた今年の秋の紅葉、この寒波の影響でしょうか、漸くいつもの鮮やかさを取り戻したみたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大沼公園 秋色(あきいろ)

北海道では各地から初冠雪、初霜、初氷、初積雪等々、冬の訪れ近しを告げる季節の便りが届いています。北斗で2.0℃まで冷え込んだ10月14日の朝、道南函館でも初霜が観測されました(私設のアメダス「七飯」でも同日初霜を観測)。 写真は深まりゆく秋、駒ケ岳山麓、大沼公園の今です。例年に比べて遅れ気味な紅葉、不順な夏(6~8月)の天候と9月の台風による強風の影響なのでしょうか、いまいち色が冴えない感じがする今年の紅葉ですが・・・昨日(19日)辿った蓴菜沼~日暮山~小沼~大沼には、平日にも係わらず多くの観光客、そして紅葉のスポットでは多くのカメラマン、カメラウーマンを見かけました。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

秋、いろいろ

・大雪山系黒岳で初雪(9月28日)
・今シーズン一番の冷え込み・北斗(アメダス)の最低気温+3.3℃(9月29日)
・冬の前触れユキムシの初見(10月6日)
・わが家のストーブ、今シーズン初点火(昨年より3日早い10月7日)
・季節が逆戻り・北斗(アメダス)の最高気温+22.5℃(10月9日)
等など、秋いろいろです。
台風の中心付近が当地方を通過した先月の台風18号、リンゴの産地である七飯では収穫目前のリンゴが落果するなどの被害が発生しました。植えてから11年目になる我が家の庭の柿の木、実が必死になって枝にしがみ付いていたと見えて、被害はほとんどありませんでした。
紅葉が日増しに色付きを増している城岱スカイライン、冬季の通行止めまであと1か月程です。その前に町営の牧場に放牧されている牛は、それぞれの酪農家さんのところに戻されることになります。冬はすぐそこまで・・・。

満月の夜・漁り火

“海峡に浮かぶ「宝石」函館スルメイカ漁”の見出し付きで、函館裏夜景・津軽海峡に点在して輝く漁り火のワイド・パノラマ写真(カラー)が掲載されたのが9月1日の北海道新聞夕刊でした。週末(市場が休み)はイカの水揚げはないと考え、週明けを待って、そしてお天気を見て、昨日(6日)の日没後、カメラ・三脚等、一式を車に積み込んで城岱スカイラインに向かいました。展望台駐車場(標高凡そ540m)には十台ほど先客あり、車のナンバーを見ると道内各地はもとより本州からの遠来のお客さんも「有り」で、わが七飯町の城岱スカイラインから眺める夜景の愛称「ななつ星夜景」の知名度アップを実感しました。そして、この夜の月齢は15.4(十五夜)、満月というラッキーなめぐり合せにもエキサイティングです!
ここ数年、不漁が深刻化している道南のスルメイカ漁、「こんなに漁り火が見られるのは久しぶり。少しでも続いてくれれば」は記事中にあった関係者の弁、チラホラでなくて数えきれないほどの漁り火が海峡に輝くことを、カメラのファインダー越しに祈りました。

 

 

 

 

 

 

 

麦秋

連日のように九州の豪雨、本州の猛暑が報じられていますが、道内でも暑さに関連して、猛暑日となった地点の最高気温データや熱中症への注意を呼びかけるニュース、記事がテレビ、新聞で報じられています。冷房設備がない我が家、窓という窓を開け放っても、現在(918時)の居間の温度計は29.4℃を表示、とうとう扇風機の出番となりました。
ところで麦の秋と書いて「麦秋」(ばくしゅう)、俳句では夏の季語の一つで、麦の穂が稔って収穫期を迎える初夏の頃を言い、実が熟し麦にとっての「収穫の秋」であることから名付けられたとのことです。その「麦秋」を北海道駒ケ岳の西麓で見つけました。写真(78日)は国道5号線とほぼ平行して山(駒ケ岳)寄りを通っている旧国道(札幌本道、それ以前は茅部街道と呼ばれていました)から撮影したものです。いつも見慣れている南方向から、小沼あるいは大沼越しに眺める駒ケ岳(同じ日、帰り道に撮影したもの)の山容との大きな違いも注目です!