毎朝、新聞を取りに玄関先に出て、両手を挙げて深呼吸をするのが日課です。視線の先にはきじひき高原、初冠雪とかようやく稜線の残雪が無くなったとか、低い雲が垂れ込めて視界ゼロとか・・・(季節現象の観測、目視項目の観測!?)。今朝(5日)は小雨模様で正に視界ゼロ、きじひき高原だけでなく周囲の山々も雲の中、近くの木立からはカッコーの鳴き声、そして競うかのようにヤマバトの鳴き声♪ドテッポッポー♪。 季節は「深緑」の候、自宅の庭や近郊の野山には赤、白、黄、紫、ピンク等々、色とりどりの名も無き(岡ちゃんが知らないだけ・・)花々が咲き乱れています。そんな花の中から幾つか紹介しますね。
〇ポピー:自宅近くの農道(お気に入りのサイクリングロード)です。七飯は花卉栽培が盛んなところ(カーネーションは全道一!)、道脇で目にしたポピーは、商品としてではなく農家さんの趣味と思われます。手前からニンジン・トウモロコシ畑、屋根だけちょっぴりビニールハウス、その先のこんもりとした小さな森はガルトネルのブナ林(北海道開拓時代、プロシアの商人ガルトネルが故郷を偲んで植えたという歴史遺産)、奥の山肌には杉林(写真では分かり難いかも。蛇足ながら杉は北海道には自生せず七飯の杉もルーツは本州)。
〇タンポポモドキ:別名ブタナ、ヨーロッパ原産の外来植物です。高架線はJR函館本線の藤城支線(七飯~軍川)。北海道新幹線新函館北斗駅の開業に伴い、旅客列車は一部の普通列車を除き新幹線駅を経由する本線に集約、藤城支線を走るのは札幌方面行の貨物列車と写真にあるように一部の旅客列車だけとなりました。かつては下りの寝台特急「北斗星」「カシオペア」、SL函館大沼号など勇姿(優姿)を夢中で撮影した、自宅から徒歩2分、ゴミステーション脇に広がるお花畑からの写真です。
〇スイレン:別名ヒツジグサ、大沼公園のスイレンの花の色は白、黄、クリーム、紫、淡紅と多彩なのが特徴です。小沼を巡る散策路「夕日の道」では少なくとも紫を除く4色が確認できました。写真はその小沼の散策路で唯一、駒ケ岳が望めるポイント、前景は白いスイレンです。
〇ホタルブクロとラベンダー:ホタルブクロは北海道にも自生する花、わが家の庭にある道産種は白と濃紫紅色の2色、写真左のホタルブクロは白を主体に花の内側に薄い紅色の斑入りが特徴の外来種?! かなり前、故里(新潟)の実家に帰省した折り、墓地入口の道脇に咲いていた花を連れて帰ったもの、今では北の大地・北海道に根付いて毎夏、綺麗な花を付けています。ラベンダー(写真右)は北海道に夏の訪れを告げる代表的な花、この地に自宅を建てた時に「庭に北海道を!」との思いを込めて植えた「思い出の花」です。