体調を崩して2年間のブランク有り、昨日(7月5日)3年ぶりに横津岳に行って来ました。横津岳は七飯町の最高峰で標高1167m、頂上台地には航空監視レーダー、気象レーダー等が林立、およそ8合目に相当する標高970mまでは町道で一般車両も通行可能ですが、そこより上はレーダー等施設の管理用道路で、ゲート手前のポストに用意されている入山者名簿に記入しての歩きの登山となります。つまりゲートから山頂まで完全舗装の道路というルートです。そのせいでしょうか、登山対象の山には相応しくないということらしく「北海道夏山ガイド」(北海道新聞社)には掲載なしという不遇な山でもあります!?
7月最初の日曜日、天気は高曇り~薄曇りそして暑からず寒からずという絶好の登山日和に恵まれ、高山植物の花も見ごろとあって、そこそこの人出でした(ざっと30人くらい)。登山者の顔ぶれは岡ちゃんと同年代と思しき人が多く、中には年上?と思しき人も少なからず混じっていたみたいです(山頂まで2km、標高差200mの山だから)。舗装道路脇にはハクサンチドリ、エゾカンゾウ、ミヤマオダマキ、カラマツソウ等々の花たちが咲きそろい、頂上のチシマフウロのお花畑もまた素晴らしかった。でも舗装道路の頂上往復だけでは終わらないのがこの山の良いところ! 山頂手前500m付近から分かれてレーダー登山口から烏帽子岳・袴腰岳方面に延びる「巴スカイラインコース」と呼ばれるルート(もちろん舗装はされていない普通の山道)にある二つの湿原にはワタスゲ(花は既に終り、白い綿毛は種子を風で運ぶための花被片と呼ばれる蕚)の群落があり、今まさにちょうど見ごろでした。でも以前に比べると湿原の乾燥化が進んでいるみたいで(近年の少雪化、さらには地球温暖化のせい?)、群落の大きさが縮小しているのが気懸りです。昼食は横津岳山頂で雲海に浮かぶ駒ケ岳を眺めながらオニギリを頬張りました。この日、南からの湿った空気によって層雲系の雲が山肌を覆い、特に函館・津軽海峡方向の視界ほとんどゼロ、山頂台地は視界クリアーだったのですが、ゲートまで下って車での帰途は濃い霧の中(視界20~30m)、ヘッドライトを点けての慎重・安全運転となりました(麓に下りたらまたクリアー)。