春立つ日

気象台から発表された函館の1月の天候状況によれば、気温は-2.3℃、降水量は64.5mm、日照時間は100.3時間でいずれも平年並み、降雪の深さの合計は102cmで平年(118cm)より少なく、最深積雪は49cmで平年(35cm)より大きいとありました。そして立春の今日、目覚めてカーテンを開けたら今の季節には珍しく雨降り、暦どおり春立つ日だったのですが、午前中3℃ほどだった気温は右肩下がりで午後5時には―4.4℃まで急下降、昼過ぎから時折強い風に雪が舞う天気に、今夜から明日にかけて冬型が強まると予想され檜山地方には暴風雪警報、当渡島地方には風雪注意報が発表されており、「春は名のみ」のようです。
先月半ばころから地元のマスコミを賑わしていたのが1月31日に閉店した函館駅前の老舗デパート「棒二森屋」に関する報道です。棒二森屋のルーツは明治2年開店の「金森森屋洋物店」で、明治22年開店の「棒二荻野呉服店」と昭和11年に合併、翌年、現在の本館「棒二森屋」が開店しました。それが今年の1月に閉店、つまり金森森屋洋物店から数えれば150年、棒二森屋から数えれば82年の歴史に幕を下ろしたことになります。なお、ひらがなの「に」に見えるロゴマークは、棒二荻野呉服店の創業者の出身地、滋賀の近江商人のトレードマークである天秤棒の「ボー」に由来、二本のうち一本は杖とスペアの役目を果たす商売に対する周到さを象徴したものと解説されていました。
私とボーニさん(当地での愛称)との出会いは、初めての北海道、函館に転勤してきた平成6年でした。当時は函館の商業の中心は函館駅前で、宿舎から路面電車で行くことができるアクセスの良さから買い物と言えば駅前へ、ボーニさんもそんなお店の一つでした。ただ、非常にユニークなロゴのインパクトが強烈だったことは今でも覚えています。時代の流れとは言え、平成最後の年に昭和を象徴する老舗百貨店が函館から消えていくのは、やはり残念だし寂しいものです。


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