道南四都・春ものがたり(3)七 飯

国道5号線、函館市桔梗~七飯町峠下間約14キロには、明治9年を中心に植栽された約1,400本の赤松が北海道では他に例を見ない独特の景観を呈しています(赤松は北海道には自生していない)。赤松街道あるいは赤松並木の愛称で親しまれているこの国道、自宅から緩やかな坂を上って行くと700メートルほどで到達、普段はサイクリングやウォーキングでも利用している生活道路そのものです。
そして赤松街道の一部、七飯の中心市街地、七飯交番~七重小学校~七飯郵便局間350メートルは、この季節、赤松街道から「桜街道」に一大変身します。サクラの種類はソメイヨシノ、本州ではメジャーですが、北海道では札幌以南でしか見られないマイナーなサクラです(北海道のメジャー品種はエゾヤマザクラ)。
その桜街道に面する七重小学校のあるところは明治の初期、七重官園の事務所があったところです。官園は北海道に西洋式農法を導入・普及させる目的で全国に4カ所(他に東京、札幌、根室)設立された国立のいまで言う農業試験場のような施設です。その跡地に明治10年(1887年)に開校したのが現在の七重小学校の前身、七重学校です(昭和22年に七重小学校に改称)。七飯町立なのに何故七重小学校?(引っ越してきた当初はビックリ)その理由は旧七重村と旧飯田村が合併して七飯村(現七飯町)が誕生したのが明治12年、つまり七重学校の開校の方が早かったのです(蛇足ながら中学校、高校名は七飯、地元では七重と七飯を区別する必要がある場合、“ななかさね”、“ななめし”と使い(言い)分けているようです)。七重小学校は開校から130年余り、校舎は新しくなっていますが、サクラの季節、その老木越しに見える風貌は、正に町の歴史そのものを表しているみたいです。因みに二人の孫はこの七重小学校の卒業生です。今回のウォーキングを兼ねたお花見、5月1日、天気は写真からも分かるように「晴れ」でした。


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