9月13日、朝の7時少し過ぎ、国道5号線の大沼トンネルを抜けると、突然、視界は真っ白、いつも真っ先に視界に飛び込んでくる駒ケ岳はもちろん、眼下に広がっているはずの小沼の湖面も見えず、前を走る車の尾灯がかろうじて確認できるだけという濃い霧に包まれました。でも空を見上げれば時折、太陽が透けて見えるので霧は地表付近だけということも分りました。この秋二番目、13℃近くまで冷え込んだ朝、大気と湖水の温度差が大きくなったことによって水面から蒸発した多量の水蒸気が冷されてできた霧、蒸気霧または蒸発霧といわれている霧です。湖水に加えて盆地のように3方を山に囲まれている大沼の地形も霧の発生に影響していることは多分、間違いありません。これからの季節、風が弱く、良く晴れて、冷え込んだ早朝に見ることができる、大沼の秋の風物詩の一つです。