夏の花「サルスベリ」が南で咲き始めています。
那覇で6月23日、約2週間後の7月8日に名瀬で開花が観測されました(気象庁)。
よく見るのはいかにも夏!ってな感じの紅い花ですが、白色、たまには薄紫の花も見ます。
薄紫の花は涼しげで一瞬、暑さを忘れます。園芸種???
写真:青木繁伸(群馬県前橋市)
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/
夏から初秋にかけて、花弁を落としては咲き、落としては咲き続けます。
花が散ると、そこから新しい花芽が出てくるのだそうです。
中国名「百日紅」は花期の長さから来たものでしょうか。
よく引用される句に
散れば咲き散れば咲きして百日紅:(素園)
幹がすべすべしている所から「猿滑」と書かれたりしますが、
敵もサルもので難なく登るとのこと。
「風物ことば十二カ月」(萩谷 朴)の著者の体験談から
スマトラアチュ地区、ランサの通りで、空から滝のような花吹雪が、
・・・・まぎれもなくサルスベリの花で・・・・・樹は高さ15mほど・・・・
樹の肌はガサガサして、とても百日紅とは思えません。・・・・・・・
熱帯原産の樹が中国~日本へ渡る間に気候の影響を受けて・・・・
ツルツル、クネクネに変わった・・・・・
本来は サルスベラズ であった・・・・・。
=おわり=