ヤマモモ

ジョギングコースの公園・雑木林にヤマモモの木が点在。
盛りを過ぎて、赤い実が地面に一杯落ちています。
子供の頃には熟れた実を塩水で洗い、口を真っ赤にして食べたものです。
止まって、実を集めて久しぶりに食べてみました。

学校帰りの中学生の娘が なになに と云うので・・・・・
3人でワイワイガヤガヤ云いながら袋に入れて持って帰ったけど、
今時は食べることはしないのかな?

写真:「季節の花 300」提供 http://www.hana300.com

やまもも」は中国名は楊梅だそうです。
この漢字が日本の記録に表れたのは「出雲風土記」が最初。
発音は?です。

本草和名:深根輔仁の撰による日本現存最古の薬物辞典(本草書)で、
醍醐天皇の延喜年間(901-923)に書かれた。
ここに「也末毛毛」(楊梅とは書かれていない)がみられる。

倭名類聚鈔:平安時代中期の承平年間(931年 – 938年)、源順(みなもとのしたごう)が編纂したもの。
ここに「楊梅、夜末毛毛」と書かれていて、ヤマモモと言っていたのでは。

語源には3つほどあります。

1 山もも
山は栽培しているものではなく、自生していることを意味し、モモは丸い実の意味。

東雅:新井白石
其形の桃に似たるにもあらずしかるをモモをもて呼ぶ事は凡果のその肉核をつつみて
核の中仁にあるものを皆モモといひし也

2 山桃
山にあり、味が桃に似ている。

古今要覧稿:江戸後期の文政4~天保13年(1821~42)成立の類書。560巻。屋代弘賢が編集。
山中に自ら生じて味も苦味ありて山生の桃に似たればしかよべり

3 山百百
百百は果実が一杯、房をなしていることから。

東雅:新井白石の中に、古説として
其樹山谷の間に生じて実又繁をもてかくいひしとみえたり
植物研究雑誌:田村利親
百百はモモと訓じ果実が多く房をなして密集する状を云ふ

=終わり=

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