トラピスト修道院見学会

道南の観光名所の一つで津軽海峡を一望できる北斗市三石にあるトラピスト修道院は、1896年(明治29年)に設立され「祈れ」、「働け」を標語に現在も修道士さんが生活しています。10月16日、この修道院の見学会が地元北斗市の石別地区観光推進事業実行委員会主催で催され、参加する機会がありました(一般からの公募で定員45名)。実行委員会は今秋、いさりび鉄道・渡島当別駅から修道院まで歩くイベント「石別ホリデーウォーキング」を企画、修道院の見学会はその特別企画として計画されたものです。
修道院は普段は立ち入り禁止ですが、見学会では修道院中で最も神聖な場所である聖堂まで入ることができました。スタート・ゴールは「ほっかいどう100の道」に選定されている修道院正門を正面に臨む杉並木の手前の駐車場で、往復凡そ3.5キロ、小1時間のウォーキングでした。
本館はじめ客舎、製酪工場、倉庫等が建ち並ぶ院の外周の通路を時計回りに進むと目的の聖堂です。外周の通路の入り口で「ここから普段は立入禁止のところです」とガイド嬢(市の観光課の若手女子職員)のアナウンスに、緊張そして期待が高まるのを感じました。聖堂では修道士さんの講話、参加者からの質問で凡そ30分の時間がとられました。質問に分かり易く丁寧に答える修道士さんの姿に感動しました。建物内部は撮影禁止だったので、入り口の門塀に絡む蔦の紅葉、帰り際、西日に輝く空を背景に佇む本館のシルエットの写真をどうぞ! これまでも遠来のお客さんの案内等、修道院には数えきれないほど足を運んでいますが、中に入るのは今回が初めてで、有意義で楽しい見学会でした。