「3 北の国から 岡ちゃん」カテゴリーアーカイブ

紅葉の大沼

投稿の方、2か月余りのご無沙汰でした。この間、季節は晩夏から秋を経てもはや初冬と言っても言い過ぎではない季節になってしまいました。岡ちゃんの生物(ほか諸々)季節観測の結果を列記すると、

・ユキムシの群舞初日 10月12日(昨年比-8日)
・横津岳初冠雪 10月17日(昨年比-8日)
・わが家における石油ストーブ点火初日 10月17日(昨年比+8日)
・わが家の柿の初収穫(取り敢えず8個) 10月21日(昨年比-9日)
・マイカー、夏タイヤから冬タイヤに交換 10月26日(昨年比-5日)

このようにストーブ点火初日以外は、昨年と比べて1週間前後、早かったという結果になりました。さて今日の投稿の主題、大沼公園の紅葉ですが、10月28日、29日の両日、カメラを携えての紅葉狩り、まさに「見ごろ!」、こちらはほぼ平年並でした。

・駒ケ岳神社:中央奥の鳥居のやや左の背後、神社(写真では木の影で写っていない)の正面に鎮座しているのが大岩(この写真では少し分かり難いかも)です。寛永17年の駒ケ岳の大噴火によるもので、岩の中央部には人が通り抜けられる割れ目(トンネル状)があり、受験の難関突破、安産、家内安全などが叶うパワースポットとして近年、人気が高まっているようです。(28日)
・大沼地獄湾 駒ヶ岳神社とは湖岸一周道路を挟んで反対側の大沼の北岸にある入江です。景勝地には不似合いな地名ですが、その由来は全国各地の火山の山麓に見られる「血の池地獄」、「地獄谷」等々と同じ、駒ケ岳火山に由来するものらしい、一つの説です。
・大沼森林公園散策路(29日):森林公園内の散策路、広葉樹主体の森は冬期を除いてはまさに緑の長いトンネルを潜るよう、でも木の葉が全て落ち、太陽が射し込む冬の季節は一年で最も明るい林内散策路になります(その季節までもう少し)。「もみじ」の葉の色は樹種によって赤、黄、赤と黄、赤と黄緑など様々、その美しさに思わず「お~っ」と感嘆の声があがる程です。写真は黄色主体の「もみじ」、すでに落ち葉が深く降り積もって、散策路のトレースが見えなくなってしまっています。
・大沼と駒ケ岳(29日):朝日に映える駒ケ岳、雲に隠れていた駒ケ岳の尖峰が顔を出してくれてシャッターチャンス! 紅葉はすでに山麓まで下りているのが写真から見て取れます(赤い帯状に)。さらに折よく大沼の湖上遊覧船がファインダーの中(湖面の中央奥の白)に飛び込んできました、ラッキー!

大沼公園が白銀の世界に変身するのも、そう先の話ではなさそうですね。

ゆきかいの空

「夏と秋と 行きかふ空の かよひ路は かたへすずしき 風やふくらむ」と古今和歌集にも詠われている“行き交いの空(”行き合う空“とも・・)とは、夏の雲と秋の雲が混在している空、隣り合う二つの季節が行き交う空を言います。
そんな行き交いの空の下、昨日(8月24日)、久しぶりに近郊の農道を走って(サイクリング)来ました。
今年の当地は暑い夏、それも少し異常な暑い夏でした。真夏日(アメダス北斗)の初日7月17日~終日8月8日(多分)の間、合せて14日間の真夏日を記録しました(高極は8月5日の33.1℃)。当地の真夏日の平年値は3.9日(年間)なので、7月中旬~8月上旬のわずか23日間におよそ3年半分の真夏日に集中して襲われたことになります(因みに当地の真夏日は感覚的には本州の猛暑日に匹敵)。
そして台風から変った低気圧が通過(8月9~10日)後は一転して、まるで梅雨のようなぐずついた天気が続き、気温も上がらず、特にお盆の3日間は最高気温が20℃を下回るという異常ぶりでした(最高気温の低極は14日の17.2℃)。
サイクリング、炎天下は無謀だし、雨天も気が乗らずということで休止の期間が長かったのですが、昨日は久しぶりの好天、最高気温予想もまぁまぁといったことから、久しぶりのサイクリングとなった次第です。ルートは農道、国道、道道そして農道を繋ぐお馴染みのルートで、行き交いの空の下、歴史街道(赤松街道)、新幹線駅(新函館北斗駅)等を経由、そして稔りの季節、穂を垂れ黄金色に染まる稲田を両側に見ながら、所要時間2時間ジャスト、走行距離15.8キロ、半袖・半ズボンで写真を撮りながら、快適に走ることができたサイクリングでした。

夏告げ花

毎朝、新聞を取りに玄関先に出て、両手を挙げて深呼吸をするのが日課です。視線の先にはきじひき高原、初冠雪とかようやく稜線の残雪が無くなったとか、低い雲が垂れ込めて視界ゼロとか・・・(季節現象の観測、目視項目の観測!?)。今朝(5日)は小雨模様で正に視界ゼロ、きじひき高原だけでなく周囲の山々も雲の中、近くの木立からはカッコーの鳴き声、そして競うかのようにヤマバトの鳴き声♪ドテッポッポー♪。 季節は「深緑」の候、自宅の庭や近郊の野山には赤、白、黄、紫、ピンク等々、色とりどりの名も無き(岡ちゃんが知らないだけ・・)花々が咲き乱れています。そんな花の中から幾つか紹介しますね。

〇ポピー:自宅近くの農道(お気に入りのサイクリングロード)です。七飯は花卉栽培が盛んなところ(カーネーションは全道一!)、道脇で目にしたポピーは、商品としてではなく農家さんの趣味と思われます。手前からニンジン・トウモロコシ畑、屋根だけちょっぴりビニールハウス、その先のこんもりとした小さな森はガルトネルのブナ林(北海道開拓時代、プロシアの商人ガルトネルが故郷を偲んで植えたという歴史遺産)、奥の山肌には杉林(写真では分かり難いかも。蛇足ながら杉は北海道には自生せず七飯の杉もルーツは本州)。
〇タンポポモドキ:別名ブタナ、ヨーロッパ原産の外来植物です。高架線はJR函館本線の藤城支線(七飯~軍川)。北海道新幹線新函館北斗駅の開業に伴い、旅客列車は一部の普通列車を除き新幹線駅を経由する本線に集約、藤城支線を走るのは札幌方面行の貨物列車と写真にあるように一部の旅客列車だけとなりました。かつては下りの寝台特急「北斗星」「カシオペア」、SL函館大沼号など勇姿(優姿)を夢中で撮影した、自宅から徒歩2分、ゴミステーション脇に広がるお花畑からの写真です。
〇スイレン:別名ヒツジグサ、大沼公園のスイレンの花の色は白、黄、クリーム、紫、淡紅と多彩なのが特徴です。小沼を巡る散策路「夕日の道」では少なくとも紫を除く4色が確認できました。写真はその小沼の散策路で唯一、駒ケ岳が望めるポイント、前景は白いスイレンです。
〇ホタルブクロとラベンダー:ホタルブクロは北海道にも自生する花、わが家の庭にある道産種は白と濃紫紅色の2色、写真左のホタルブクロは白を主体に花の内側に薄い紅色の斑入りが特徴の外来種?! かなり前、故里(新潟)の実家に帰省した折り、墓地入口の道脇に咲いていた花を連れて帰ったもの、今では北の大地・北海道に根付いて毎夏、綺麗な花を付けています。ラベンダー(写真右)は北海道に夏の訪れを告げる代表的な花、この地に自宅を建てた時に「庭に北海道を!」との思いを込めて植えた「思い出の花」です。

カッコーが鳴くころ

季節は新緑から深緑へ、自宅近くの木立から聞こえてくる ♪カッコー カッコー♪。
一昨日(26日)午前中は大沼へ、行きも帰りも城岱スカイライン経由、スカイラインの頂上付近に広がる町営牧場、麓ではとっくに終ってしまっているタンポポが満開、地面に黄色いジュータンを敷き詰めたような感じでした。今季も放牧が始まっていました。そして峠の登り口付近の広葉樹の森からは、以前、このブログでも紹介したことがある、あのエゾハルゼミ、そのユニークな鳴き声が姦しく ♪ミョーキン ミョーキン ミョー、ケケケ・・・♪。
午後は七飯・北斗の水田地帯の農道、久根別川の堤防を走るサイクリング、カメラを携えていつものお気に入りコースの巡回です。そして夜、昼間の好天が持続、皆既月食を見ることができました。

〇タンポポの花:その花の向こう正面には函館山、そして振り返れば花の向こうに駒ケ岳、駐車場や電柱が写り込んでいるのは自動車が走るスカイラインの証しです。

〇城岱牧場の放牧牛:数はまだ少ないみたいですが青空の下、草を食む牛さんの写真をとることができました。遠くに見えるきじひき山の稜線には未だ雪が残っています。太平洋(噴火湾)側にある独立峰駒ケ岳(1140m)の雪は完全に消えたのに、標高が低いきじひき山(683m)に雪が残っているのは、いわゆる脊梁山脈の一角をなしているからでしょうか(日本海まで40kmほどの距離)。

〇田植えの終った水田の先に函館山:ほぼ平年並みという今年の田植の始まり、列を作って並ぶ早苗の先に見えるのは函館山、稲作は北海道では大雪・日高山系の南西部限定、かつて住んだことのある道東(根室・釧路地方)では全く見ることができなかった光景です。岡ちゃんの故郷、新潟が偲ばれる懐かしい風景です。

〇皆既月食:自宅の玄関先、南東方向が開けた道路脇に三脚を立てて、ニコンのフィールドスコープ(望遠鏡)で観察、写真の方は一眼レフカメラの望遠レンズが故障中で、コンパクトカメラによる、ごくごく普通の満月の夜の写真になってしまいました。

いつものように好天に誘われて、勝手に動き回って(でも3密は回避、この日、すれ違った人は数えるほど)慌ただしい一日でした。

 

 

リンゴの花咲くころ

本州以南では平年より20日前後早く、近畿・東海まで梅雨入り(5月22日現在)、本格的な梅雨の季節到来ですね。梅雨がないと言われている北海道、サクラの季節が終り新緑から深緑へ、北海道は今、1年で最も美しい季節(岡ちゃんの私見です)の入口に立っているところです。少しタイムラグがありますが、そんな季節を切り取った写真を紹介しましょう。

〇サクラと深緑(5月17日):サクラの季節は終ったと書きましたが、どっこい、遅咲きの八重桜である関山(かんざん)のサクラ並木、先のブログ「桜花爛漫」でも紹介した七飯町の田園通で、先週写した写真です。花を付けたサクラの木の間毎に濃い緑の葉を茂らせた木が見えますが、ソメイヨシノの葉桜です。種類の異なるサクラ並木、1か月近くにわたって花見が楽しめる所以です。

〇リンゴの花咲くころ(5月17日):西洋リンゴ発祥の地(明治の初頭、プロシア人のガルトネルが当町で初めて西洋リンゴを栽培)を謳う七飯町、今でもリンゴ栽培が盛んでリンゴは町の特産品の一つです。撮影は函館本道(道央道に接続する高規格道路)の側道からで、写真の奥にこんもりとした森(杉が主体)が写っていますが、そこには町の役場、文化センター、スポーツセンター、小学校等が立ち並ぶ七飯の中心市街にあたります。

〇春紅葉(5月14日):冬枯れの広葉樹の樹々が、芽吹き直後、紅葉と見誤りそうな色彩(紅・黄)に染まる所謂「春紅葉(はるもみじ)」、撮影場所は大沼公園にある3湖の一つじゅんさい沼です。湖岸の樹幹の間に透けて写っている白っぽい四角は、函館と札幌を結ぶ幹線道路・国道5号線を疾走するトラックの車列です。いかにも”北海道”というロケーションですね。

今日(22日)は昨日から降り続く雨が止まず、少し肌寒く感じる天気、朝起きてストーブの点火スイッチに思わず手が伸びてしまいました。エコ運転ですが日中になっても稼働中・・・です。

桜花爛漫

本州以南の桜はとっくに葉桜、新緑が鮮やかな季節ですね。北海道は今、桜前線が急ピッチで北上中、函館の開花が4月20日(平年比-10日)、札幌が22日(平年比-11日)、帯広が24日(平年比―10日)、室蘭が27日(平年比―9日)と、いずれも平年に比べて10日程早い開花でした。当地、七飯でも函館と同じ20日に岡ちゃんが開花宣言!

開花後も好天で比較的暖かい日が続き、七飯そしてお隣、北斗の桜は今、まさに見ごろを迎えています。桜を紹介する前に前回の投稿の続編、匠の森公園のカタクリ(4月22日)です。写真のとおり春の妖精の大乱舞、週半ばの平日にも関わらずカメラを携えた多くの人出がありました(駐車場に散策路の入口、つまり徒歩ゼロ分で群生地)。いよいよ本題の「桜花爛漫」をご覧あれ!晴れて暖かい陽射し一杯だった一昨日(26日)、近郊の桜を愛でるドライブツアーでした。
〇清川千本桜:七飯町のお隣北斗市の春の観光の目玉が市内の桜の名所を巡る「北斗桜回廊」、写真はその名所の一つ「清川千本桜」、道道96号線に沿う約1.8kmの桜並木です。桜花爛漫のドライブコース、前方にはまだ雪が残る仁山高原が望めます。
〇七飯町田園通の桜:七飯市街の山側、外環状道路の一角をなす田園通にはおよそ1.5kmに渡って桜並木が続いています。並木には開花時期が少し異なる3種類の桜が区間分けされて並び、お花見が比較的長く楽しめるというメリットがあります。この日はエゾヤマザクラは満開、ソメイヨシノは6~7分咲き、ヤエザクラは咲き初めという状況でした。写真には自転車を押しながら桜を楽しむ親子連れの姿が!
〇七飯町赤松街道の桜:以前にもこのブログで、この季節限定で赤松街道が桜街道に大変身!と紹介したところです。自宅から緩やかな坂道を徒歩10分ほどの距離、道の両側には交番、日帰り温泉施設、小学校、神社、郵便局、スーパー、眼科医、信用金庫等が並ぶ、七飯町のメインストリート、生活道路の桜並木です。
今夕から明々後日にかけて雨模様の天気予報、花散らしの雨になってしまいそうですね。

 

春を語らん

北海道新聞4月17日付けの朝刊1面に踊る「サクラほころぶ 松前で最も早く」の見出しと開花した松前公園のソメイヨシノの写真。桜前線が北海道に上陸、北海道最南端の松前町の松前公園のサクラ(ソメイヨシノ)が16日に開花、昨年より4日、平年より14日早い開花で、町が観測を始めた1982年以降、最も早い開花とありました。昨日、七飯町ではウグイスの初鳴きを観測(自宅近くの樹林と大沼公園)、こちらは昨年より19日も遅い初鳴きでした(春の訪れは早かったのに何故?)。ということで春本番、岡ちゃん曰く「この花を見ずして、道南の春を語ることなかれ」のこの花、「大沼」のミズバショウと「匠の森」のカタクリです。
〇ミズバショウ:大沼湖の東端、東大沼キャンプ場から500メートル足らず、町施設の多目的グランド「トルナーレ」に通じる舗装道路脇の湿原(前にも紹介したことがある車から降りて徒歩0分の湿地です)、写真にある通り(12日)今年も見事な花を咲かせていました。このポイントは大沼へバードウォチングに行った時の立ち寄り先の一つです(序で??)。本命のバードウォッチング、大沼公園で昨春は全くGetできなかったクマゲラ、今春はかなりの頻度でGet、この日も少なくとも3羽以上のクマゲラ(ドラミング・鳴き声・飛ぶ姿)をGet!(コンパクトカメラでのクマゲラの写真、遠くて、小さ過ぎて、赤い頭頂部の確認は無理でしょうか)。

〇カタクリ:群生地の匠の森公園に通じる道路の冬期通行止めが解除されたのが10日、早速その日、訪れたのですが未だ固い蕾、花を付けていたカタクリはほんの数株で早過ぎでした。それから5日後の15日、そろそろ見ごろかな?と満を持して訪れたのですが、写真のとおり、見ごろまでもう少し時間がかかりそうでした。もう1枚の写真は匠の森へのアクセス道路の路肩で撮ったフクジュソウ(左)とイチゲ(右)、こちらは春を謳歌していました。

函館のサクラの開花予想日は週明け19日±1日(気象会社によって異なる)、今日の七飯のサクラ(岡ちゃんの標本木)は、少し膨らんでピンクに染まった蕾が少し顔を覗かせている状態で、開花は函館と同じ週明け? でも、今日(17日)は昼過ぎから雨、そして月曜日まで雨の予報、開花の遅れもありそうです。そして天気の回復を待って再々度、匠の森へGO! 北海道が一年で一番輝く季節(春から初夏)の到来です。

湖明け

サクラの開花前線の北上は急ピッチ、28日、仙台では平年より14日も早く開花しました。全国的に暖かな3月のようですね。当地方の季節の歩みも例外ではありません。最近の大沼公園の春の話題を紹介しましょう。

黄砂:「中国北京で過去10年で最悪黄砂、視界300メートル」との報道を目にしました(3月16日)。3月24日、小沼の入江で目にした・・もしかしたら黄砂? 湖面を覆う雪氷の表面が赤茶けていました。毎年、この時季、かなり足繁く大沼を訪れていますが、こんな光景は初めてです。付近には砂埃をあげるような広い空き地(荒れ地)もないので、黄砂で間違いなさそうですね。そして気象庁発表の黄砂予測図によれば、今夕、当地方でも黄砂が予測されています。

日暈:3月27日午前中、大沼で見られた日暈です。全天を覆う絹層雲(一部は高層雲か)を透して太陽の外側に大きな暈が! 手にしていた双眼鏡を肩にかけ直して、急ぎカメラを構えて、夢中でシャッターを切りました。

富士山競演:同じ日、全天を覆っていた上層の雲も昼近くにはとれてクリアな青空へ。その青空を背景に二つの富士山の競演です。写真の左、落葉松林の背後に聳えるのは渡島冨士こと北海道駒ケ岳、そして写真中央からやや右寄り、駒ケ岳の裾が切れる少し左の遥か遠方(およそ90km先)、純白の小さな三角形が写っているのが、お分かりでしょうか? 蝦夷富士こと羊蹄山です。この勝負、標高では蝦夷富士の勝ち(760メートル高い)! そして写真手前に広がる牧草地、昨シーズンは渡りの途中のハクチョウ、ガン・カモの大きな群れを見ることができたのですが、今シーズンは・・・なし。

湖明け:前回のブログへの投稿「春分」で紹介した小沼から駒ケ岳を望む同じ場所から写した昨日(3月28日)の写真です。湖面を覆っていた雪氷は完全に消失、まさに海明けならぬ「湖明け」です。最高気温が10℃の大台に迫るこの日、春霞がかかっているように見えたのは私の気のせいだったのでしょうか。

春分

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、今年の彼岸(春分)はまさに暦どおり、前日(19日)に大沼(気象庁アメダス)の積雪が0センチ(平年差―26センチ)に、そして昨日、春分の日(20日)の最低気温は―1.5℃(平年差+1.5℃)、最高気温は+6.1℃(+0.8℃)と絶好の探鳥日和に恵まれました。という訳で3月13日以来、ちょうど1週間ぶりの大沼探鳥行と相成った次第です。
・湖明け(うみあけ)は? 3月に入ってから比較的、暖かい日が続いていたので、もしかしたら湖面の雪氷が解けて「湖明け」を予想して向かったのですが、大沼はまだ全面が雪氷に覆われた状態、小沼はセバット付近の水面がやや広くなった程度でやはり雪氷に覆われた状態、湖明けまでにはもう少し時間が必要ようでした。小沼散策路から望む残雪の駒ケ岳は陽光を受けて眩しく白く輝き、そして小沼、雪氷面と水面の境界付近には、ガンが列をなして黒っぽく小さく写っているはずです。
・クマゲラ?! 小沼の散策路でお仕事中の大沼公園のネーチャーガイドさんに遭遇、お客さんにクマゲラを解説中でした。樹幹に幾つかあけられた特徴的な食痕はクマゲラによるもので本物、でもクマゲラはガイドさん手づくりのイミテーションでしたが、一瞬「あっ、クマゲラだ!」と声をあげたくなるほど精巧にできていました(なお、写真撮影、ブログへの投稿は、ガイドさんの了解を得ています)。
・ミズバショウ 大沼公園の「春告げ花」ミズバショウの今です。ここは大沼湖岸の東大沼キャンプ場からおよそ250mの所にあるミズバショウ園地、雪面の切れ目に広がる湿地の水面から、淡緑色のミズバショウの可愛い葉が顔を覗かせていました。大沼観測所の積雪はゼロでも園地のような湖畔の林床や、横津岳山麓の牧草地などには未だ、数十センチの雪が残っています。
・北帰行の季節 この日、大沼、小沼の湖岸、湖面にはオオハクチョウの姿は見えず、ガンの姿は数えるほど、昨シーズンは数百羽~千羽にもなろうかという大きな群れが飛来していたのに・・・、年明け以降、3月に入ってからもこの日を含めて何回か訪ねていますが、オオハクチョウは今シーズン初めて、それも湖からはかなり離れた横津岳の麓に広がる牧草畑に30羽ほどの小さな群れが見れただけです(写真左:はるか上空を鈎になって、写真右:雪が解けた牧草畑で羽を休めている)。人知れず夜中に渡って行ったのか、昨シーズンとは違うコースで渡ったのか、時期が少しずれているのか、その理由は分かりません。

渡り鳥の越冬地に異変? 渡りの時期あるいはコースにずれ? 気象・天候要因? ハクチョウに限らず今季の探鳥の成果は今までと少し違うみたいです。昨シーズン、あんなに頻繁に見ることができたクマゲラ(渡らない留鳥です)、今シーズンはこの日が初めて(イミテーションのクマゲラとは全く違う場所です)、しかも姿を見ることはできず、鳴き声(キョーン)のみという結果でした。これからも私設の「生物季節観測所」の観測は継続するはずです。

ちょっぴり春

月が変わり弥生3月、ウメの開花前線は新潟と福島を結ぶ線まで北上、テレビ・ラジオのお天気情報番組には、ウグイスの初鳴き、菜の花の開花等々、本州各地の春のたよりがてんこ盛りのようです。さて当地方の2月、函館(気象台)のデータで振り返ってみると、月平均気温の平年差+0.3℃、月間日照時間の平年比95%、降雪の深さの合計の平年比80%、真冬日の日数の平年差―4.8日で、平年並みというかどちらかと言えば雪が少なく暖かかった2月と言えそうですが、私の感覚的には日照が少なく、降雪については、量はともかくとして回数(除雪が必要)がとても多かったという印象でした。
そんな2月の末日(昨日)、朝の最低気温ー11.1と厳しく冷え込んだものの終日、風も比較的弱く天気は晴れ、最高気温は+6.5℃まで上昇しました。ステイホームは一時中断して、カメラと双眼鏡を携えての探鳥行、行く先は郊外の農道、久根別川の堤防です。
〇飛行機雲:夜には雨か雪という下り坂の天気の予兆でしょうか、北海道から本州方面に向かう飛行機は当地方の上空を通りますが、午後の2時過ぎ、ラッシュアワーと見えて写真には2本の飛行機雲、この外にも前後して2本、合せて4本の飛行機雲を見ることができました。
〇函館山遠望:函館山までおよそ14km、前景の雪原の積雪は40cmほどでしょうか、でも新幹線高架橋脇の道路は無雪状態でした。
〇春の小川・久根別川:蛇足ながら川の名「くねべつ」はアイヌ語のクンネベツ(黒い川)からでているもので、湿地のため川底が黒い、鮭で川の色が黒くなるほど群来する等の説があります。雪解けが進み水量は多めのようでした。
〇ちょっぴり春:久根別川の河畔の柳の木に、可愛い花芽を発見。そしてフキノトウは今シーズン初見、場所は新幹線高架下の陽だまりでした。
車道はほとんど無雪状態、でも農道と堤防道路は踝までぬかるザクザク雪、ウォーキングや犬連れの散歩の足跡が点々と続いているのですが、そこを辿る私はキャラバンシューズで全く問題なし、そして行き交う人もゼロでした。鳥は1か所だけ久根別川の川面に数十羽のカモの群れを見つけたのですが、双眼鏡を構える暇もなく逃げられてしまいました(従ってカモの種別は不明)。

大沼探鳥行

大寒(20日)が過ぎ、昨年末から続いた寒波も幾分和らいで、久しぶりの冬晴れ・北海道晴れに恵まれた昨日(24日)、昨年の11月18日以来、およそ2か月ぶりの大沼行き、主たる目的は探鳥(バードウォッチング)でした。
大沼までのアクセス道路はほぼ全面、舗装面が露出、一部、日陰になる道路に雪が張り付いているだけで、この時期としては比較的走りやすい路面状態でした。国道5号線、大沼トンネルを抜けると目に飛び込んで来たのは、澄み切った青空、雪を抱いた駒ケ岳の尖峰、そして全面結氷した小沼でした。小沼と同じく大沼も水面なし、一面雪氷原が広がっていました。
最初の目的地は小沼と大沼がつながる白鳥台セバット、湧水と湖水の弱い流れがあり真冬でも氷らない唯一の場所であるセバットですが、厳しい冷え込みが続いたせいでしょうか、湖底が透けて見える薄氷がはって、氷上をハクチョウさんが戸惑いながら歩き回って、水面をさがしているように見えました。
大沼湖畔林の雪面に残る足跡、写真左はキタキツネでしょうか、写真右は所謂「けもの道」、犯人は“ヒト”、岡ちゃんを含むバードウォッチャーの足跡でした。そしてこの日のもう一つの発見、東大沼キャンプ場近くの大沼周遊道路北側から望む湖面、ワカサギ釣りのテント村が出現、さすがオンシーズンの日曜日、駐車場はほぼ満車状態でした。
この日ゲットできた鳥は、2シーズンぶりのお目見えとなる絶滅危惧種クマゲラをはじめオオアカゲラ、ミヤマカケス、ハクチョウ等々、15種類にのぼりました。この日の大沼の積雪は33センチ、北斗の最低気温-6.3℃、最高+4.5℃で、カメラのシャッターを押すのに邪魔になるので手袋を脱いでも大丈夫、、暖かな探鳥日和でした。

どんど焼き

年末から年始にかけ、低温が非常に顕著、12月29日から昨日(1月11日)まで最高気温が0℃に満たない真冬日が14日連続、この間、最高気温の低極は1月1日のー8.0℃、最低気温の低極は1月3日のー18.4℃でした(アメダス北斗の記録)。函館でも同じく真冬日が14日連続、気象台の記録によれば11日以上続くのは2001年2月に15日連続を記録して以来20年ぶり、と今日の朝刊に報道されていました。
コロナで明けてコロナで暮れた2020年、家族揃っての初詣も自粛、暮れの27日に家族を代表して、1人で神社に詣でて来ました。そして7日のこれも新年恒例のどんど焼き、どんど焼きも1人で行ってきましたが、いつもの年と比べると境内の人出はかなり少な目、燃え盛る炎の中に持参した正月飾りを投げ入れて、家族の無病息災とコロナ感染が一日も早く終息するよう祈ってきました。いつもの年だとこの足で神社裏手にある町役場駐車場で催される「消防出初式」の見物に向かうのですが、今年は出初め式の開催は中止でした。
ところで年末・年始の当地の積雪は、道央や道北、本州の大雪・豪雪地帯に比べれば少なく、この期間の最深積雪は函館(気象台)が37センチ(1月11日)、大沼(アメダス)が40センチ(1月7日)でした。そんなある雪の日、町中あるいは近所の公園で見ることができた雪国ならでは光景は、以下の2枚の写真でどうぞ。

〇雪中小景1:北海道自然歩道の案内標識(左)、今では希少・貴重な存在の丸形郵便ポスト(右)

〇雪中小景2:バードテーブル(左)、道路で車がスリップして動けなくなった時にまく砂入りの袋(右)

迎春 2021年1月

コロナで明けてコロナで暮れた2020年、新しい年2021年にはコロナが少しでも終息に向かい、いつもの日常が戻って来ることを期待したいですね。そして今年も岡ちゃんの駄作(写真)・駄文にお付き合いのほど、よろしくお願いします。
当地方の年末・年始、雪の量は決して多くはなかったのですが、気温の低い日が続き、雪模様のはっきりしないお天気続きでした。年末29日から年始3日まで最高気温が0℃未満のオール真冬日(3日の最低気温は何とー18.4℃、まるで冷凍庫状態)、今朝(4日)9時の函館(美原の気象台)の積雪は26センチ、七飯(自宅玄関前)の新積雪は5センチでした。新年恒例の初詣も今年は自粛、巣ごもり状態では身体にも良くないし・・、そこで意を決してウォーキング、カメラを携えて七飯の雪景色巡りのウォークとなりました(距離は5.6キロ、所要時間は1.5時間)。以下、ウォークの順に七飯の今日の雪景色をお楽しみください。

☆☆雪の赤松並木:七飯町の中心市街地を南北に貫く国道5号線は「日本の道100選」、「歴史国道」等に指定されている両脇に樹齢100年を超える赤松が連なる赤松街道です。写真には、虫害を予防するため冬前に樹幹にこもが巻かれた、冬期限定の赤松並木の景観が写っています。

☆国道5号線下:「西洋りんご発祥の地」を謳う七飯町、国道を少し外れればリンゴ園も珍しくありません(写真右)。そして今でも市街地の真ん中あたりに、原生の雑木林が残存しています(写真左)。

☆JR七飯駅:ちょうどウォークで通りかかった折しも、函館行の各駅停車の普通列車が出発したところでした。北海道新幹線開業を機に七飯の隣り駅、新函館北斗まで電化されましたが非電化区間も走る普通列車はディーゼル車です。薄いグレーの斜体に緑のラインの2両編成(1両編成の列車も有りです)の車両、鉄道ファンに人気の高いキハ40形(多分この系統)気動車です。そして七飯駅から徒歩15分ほどで自宅に帰着、ウォーキングはザ・エンドです。

雪の朝

真冬並みの寒気の襲来で、13日(日)から4日連続の真冬日、今朝(16日)の最低気温は-13.5℃(アメダス北斗)を記録、今季、初めて-10℃を下回りました。13日から天気の方も「曇り時々晴れ、時々雪」という全天候型のお天気続き、そして今朝、初めての本格的な積雪となり、ここ七飯(場所は自宅前、測器は定規という私設観測所)では10センチを記録しました。全道的には道北・道央の日本海側で1メートルを超えたところも有りましたが、道南各地は七飯とほぼ同じ、10センチ程の積雪でした。今回の寒気の襲来、本州以南でも広く雪、ところによっては大雪で珍しくもありませんが、七飯の今朝の雪景色のお裾分けです。
〇雪の朝 JR函館線の高架橋です。マイナス13℃の極寒の中、列車の通過までとうてい待てませんでした。
〇雪の華 自宅庭の植え込みに咲く花、今の季節は雪の花だけです。赤い実と白い雪のコントラストが鮮やかです。
〇木守り柿 翌年もよく実るようにとの願いをこめて、木の先端に一つ二つ、採り残しておく柿の実を「木守柿」といいます。野鳥の格好の餌場にもなっていて、連日のようにヒヨドリが通い詰めています。木守柿なら一つ二つでいいのに、数えてみたら30個以上も(写真はその一部)何故?収穫時、枝が高くて手が届かず残さざるを得なかった、というのがその理由でした。

本格的な冬の訪れ、毎年、一面の銀世界を目にすると「う~ん、今年もこの季節がやって来たか!」とちょっぴり悦びを感じるのは、やはり新潟県の豪雪地帯、雪国生まれ・育ちのせいかもしれませんね。

小春日和

小春日和とは、晩秋から初冬にかけての、暖かく穏やかな晴天を言う季語の一つとあります。小春とは旧暦10月のことで、太陽暦では11月から12月上旬にあたります。
小春のある一日、11月18日の大沼公園の様子を紹介します。この日の気象を北斗(アメダス)のデータから見てみると、日平均気温+8.3℃(平年差+4.4℃)、日最低気温―0.4℃(同―0.2℃)、日最高気温14.5℃(同+6.4℃)で、朝の冷え込みは平年並みながら日中は正に絵に描いたような小春日和でした。

☆大沼湖畔ビューポイントより望む駒ケ岳 湖畔の広葉樹の森は既に落葉、駒ケ岳の頂上あたりには白いもの(雪)が写っているはずなんですが・・お分かりでしょうか。湖面にたつうねりのような波紋は、湖面を巡る観光遊覧船が起こした波のようです。

☆カラマツ林越しに望む駒ケ岳 大沼湖畔ビューポイントより直線で東に6kmほど、横津岳の山麓にある牧草地から望む駒ケ岳です。中景のカラマツの「黄葉」が今季、最後の輝きを放っていました。観光絵葉書にない、ガイドブックにも載らない隠れた駒ケ岳のビューポイントの一つです。

☆はまなすの浜の落日 大沼の東端にある東大沼キャンプ場から湖畔一周道路を時計回りに700mほど行くと北緯42度の標のあるはまなすの浜で、夕日の絶景スポットの一つです。湖岸に立った時、未だ午後2時を少し回ったばかりなのに、もう落日の様相を呈していました。逆光に輝く湖面がとても印象的でした。

☆大沼森林公園散策路 広葉樹の森が広がる森林公園、新緑から落葉前までは空が透けて見えないほど、正に緑のトンネルをくぐる散策路ですが、すっかり葉を落とした今の季節、一年中で一番明るく、林床には落葉が厚く降り積もり、散策路はフカフカの絨毯で敷き詰められたようです。

今日(22日)はお昼前から雨降り、夕方からはこの雨が雪に変るとの予報です。「小春」は足早に過ぎ去っていく・・・みたいですね。

立冬

今日、11月7日は二十四節季の一つ「立冬」、暦の上では冬の気配が始まる頃とされています。北海道では既に雪の便りも、いつものことながら季節を先取りしている感があります。

道南の七飯町、自宅近くの「季節の歩み」をトピックス的に列挙すると、

  • ユキムシ(10月20日):七飯町内の田園通りでユキムシの大群舞に遭遇、ユキムシが現れると10日から2週間後には初雪を見ると言われています。
  • 駒ヶ岳(1131m)、横津岳(1166m)で初冠雪(10月25日):岡ちゃん、見逃してしまいました。
  • 仁山高原(565m)、七飯岳(779m)で初冠雪(10月30日):玄関先から初冠雪の観測が可能な、わが家のロケーションです。
  • マイカー、夏タイヤを冬タイヤに交換(10月31日):交換日のお天気(特に気温)と週間天気予報(特に降雪)をチェックしての決行でした。
  • 七飯で初雪(11月4日):この日、全道各地(函館、札幌、旭川等々)で初雪が観測されました。ユキムシの降雪予報、今年も大当たりでしたね。

いよいよ長い冬の季節の到来、マイカーの冬タイヤ装着期間を仮に「冬」とすると、当地方、夏タイヤへの交換時期(3月末から4月初め)まで、5か月にも及びますね、冬の季節は。

深まり行く秋、そして冬の訪れ

昨日(10月25日)、横津岳で平年と同じく、昨年より14日早く初冠雪が観測されました(気象台の公式記録)。同じ日、岡ちゃんは午後から大沼散策、時折、雲間から陽が射したり、小雨がパラついたりの時雨模様のお天気で、ちょうど大沼湖畔の駒ケ岳ビューポイントに着いた時、大空にかかる虹を見ることができました(ラッキー!)。そして紅葉の方はと言うと・・、実は4日前にも大沼を訪れ、その時はまだ「見ごろ」には少し早いかな(夏のやや不順な天候と秋の入りばなの高温で紅葉が冴えない、例年と比べて遅い)という感じだったんですが、「4日見ぬ間の紅葉かな」ですね、ちょうど見ごろを迎えていました。日曜日とあって人出も多く、道内ナンバー(札幌、旭川など)に加えて、本州(青森や関東の習志野も)ナンバーの車も多く見かけました。10月の半ば以降、気温が急降下、最低気温が5℃を下回る日が多くなったのが多分、一気に紅葉が進んだ理由だと思います。20日には自宅近くの田園通りでユキムシ(雪虫)に遭遇、顔面に虫が吹き付けられるようで目も開けていられない程の大群舞でした。ユキムシを見ると10日から2週間後には初雪があると言われていますが、実際、5日後の25日には山(横津岳)に雪、平地の雪もそう遠くない日かも知れません。冬はすぐそこまで、ですね。

遅れてやって来た夏

遅れてやってきた夏

本州以南の今夏の猛暑、「コロナ禍もあって大変だね」とまるで他人事のように思っていたのですが・・・。北斗(アメダス)で今年初の真夏日が観測されたのは、お盆過ぎの8月19日、例によって「30℃まつり」で乾杯!まではよかったのですが、その翌週、26日から4日連続の真夏日、特に29日の最高気温34.0℃は、北斗で観測開始以来の高温極値というおまけ付きの暑さでした。やや、不順な天候続きだった道南の今年の夏、でも当地方の水稲の作柄は平年並みということで、黄金色に色づいた田圃では稲穂が揺れ、目前に迫った刈り取りの時季を待っているようです(写真、9月8日撮影)。秋気が増して露が白く見える頃、二十四節季の「白露」の翌日(9月8日)、北斗で観測された最高気温32.5℃は、北斗の9月の高温極値ということで、これまた特大のおまけつきの暑さでした。9月9日現在、北斗の真夏日の合計は7日、平年の真夏日(年間3.0日)の2倍強にのぼります。世界の各所で猛暑、日本そして北海道でも猛暑、地球の気候、どうなってしまったのでしょうか。

駒ヶ岳・秋の景

稲穂が秋風(この日は熱風?)に揺れる田圃の向こうには駒ケ岳の秀峰

城岱スカイライン・秋の景

眼下は七飯の市街、黄金色に色づいた平野の先には津軽海峡

大沼公園夏の花

先週の土曜日(7月18日)、およそ半月ぶりとなる大沼公園巡りでした。大沼公園のガイドマップの季節の植物「夏編」には、スイレンとコウホネがあり、いずれも花の見ごろは7月上旬~8月中旬とあります。ということで今回はその花を紹介したいと思います。

訪ねたところは大沼3湖の一つ小沼の散策路「夕日の道」です。コウホネは水面から小さな黄色の花を中空に突き出して付けるスイレン科の植物、でも湖の沖合に咲く花を、コンパクトカメラでその美しさを捉えるには無理がありました(苦労して撮ったアップの写真をどうぞ)。そしてスイレン、わが国の野生のスイレンは白い小さな花のヒツジグサ1種だけ、と図鑑では解説されていますが、何故か小沼で見ることができるスイレンの花は、赤、白、黄と色とりどりで(写真は白い花、黄色の花ははるか沖合で・・)、花もやや大き目というのが特徴です。
この日は土曜日、コロナ禍の自粛も少しは緩和されて、大沼公園にも観光客が少し戻ってきたみたいでした。遊覧船がスイレンの咲く湖面を周回し、湖岸一周道路ではサイクリングを楽しむ観光客を散見、東大沼キャンプ場はほぼ満員状態でした。でも毎年、7月の最終週末に開催されていた「大沼湖水まつり」、今年はコロナ禍の影響で中止、大沼公園に「日常」が戻るには、まだまだ時間がかかりそうです。

花の横津岳へ

体調を崩して2年間のブランク有り、昨日(7月5日)3年ぶりに横津岳に行って来ました。横津岳は七飯町の最高峰で標高1167m、頂上台地には航空監視レーダー、気象レーダー等が林立、およそ8合目に相当する標高970mまでは町道で一般車両も通行可能ですが、そこより上はレーダー等施設の管理用道路で、ゲート手前のポストに用意されている入山者名簿に記入しての歩きの登山となります。つまりゲートから山頂まで完全舗装の道路というルートです。そのせいでしょうか、登山対象の山には相応しくないということらしく「北海道夏山ガイド」(北海道新聞社)には掲載なしという不遇な山でもあります!?
7月最初の日曜日、天気は高曇り~薄曇りそして暑からず寒からずという絶好の登山日和に恵まれ、高山植物の花も見ごろとあって、そこそこの人出でした(ざっと30人くらい)。登山者の顔ぶれは岡ちゃんと同年代と思しき人が多く、中には年上?と思しき人も少なからず混じっていたみたいです(山頂まで2km、標高差200mの山だから)。舗装道路脇にはハクサンチドリ、エゾカンゾウ、ミヤマオダマキ、カラマツソウ等々の花たちが咲きそろい、頂上のチシマフウロのお花畑もまた素晴らしかった。でも舗装道路の頂上往復だけでは終わらないのがこの山の良いところ! 山頂手前500m付近から分かれてレーダー登山口から烏帽子岳・袴腰岳方面に延びる「巴スカイラインコース」と呼ばれるルート(もちろん舗装はされていない普通の山道)にある二つの湿原にはワタスゲ(花は既に終り、白い綿毛は種子を風で運ぶための花被片と呼ばれる蕚)の群落があり、今まさにちょうど見ごろでした。でも以前に比べると湿原の乾燥化が進んでいるみたいで(近年の少雪化、さらには地球温暖化のせい?)、群落の大きさが縮小しているのが気懸りです。昼食は横津岳山頂で雲海に浮かぶ駒ケ岳を眺めながらオニギリを頬張りました。この日、南からの湿った空気によって層雲系の雲が山肌を覆い、特に函館・津軽海峡方向の視界ほとんどゼロ、山頂台地は視界クリアーだったのですが、ゲートまで下って車での帰途は濃い霧の中(視界20~30m)、ヘッドライトを点けての慎重・安全運転となりました(麓に下りたらまたクリアー)。

二重の虹!

ここ1週間(6月9日~15日)、当地方でも「北海道夏日」ではない「本物の夏日」が5日間も出現、最高は10日の何と28.2℃でした。北海道の上空に寒気が流れ込んだ昨日(16日)は、朝から不安定な空模様で、時折雨がザーッと降り、雷鳴も轟いていました。そのため前日までの暑さも一段落、午後からは天気も回復傾向と予想されていたので、暑さで避けていたサイクリングに、ここのところの運動不足の解消も兼ねてGO! コースは農道、国道、道道を辿り、トイレタイムの立ち寄り先を七飯町の道の駅「なないろ・ななえ」と北海道新幹線の新函館北斗駅とする距離15キロほど、走り慣れたいつものコースです。
少し怪しい雲行きとなって、雨もパラついてきたので、防水のウインドヤッケを着込んで道の駅を出発、新幹線駅に向かう途中、JR函館線を跨ぐ大野跨線橋に差し掛かった時でした、目の前に大きな虹、それも夕方なのでかなり低い位置に、しかも内側と外側、二重の虹でした。帰宅してから「気象の事典(平凡社)」で調べたら、内側の虹(低い方)は普通われわれが目にする主虹(外側の赤の部分の視半径42度)、この主虹の外側(高い方)に現れるのが副虹(外側の紫(色の配列が主虹と逆)の部分の視半径54度)とありました。副虹の出現頻度は主虹に比べればかなり小さいみたいで、跨線橋に着いた時刻が15時53分、後にしたのが16時05分、この間、副虹を見れたのはわずか3分足らず、本当に一瞬でした。このラッキーな巡り合せにハッピーな気持ちになったのは言うまでも有りません。

夏の大沼

日本列島、九州南部~四国まで梅雨入りして本格的な梅雨の季節目前ですが、北海道は1年で最も爽やかな月といわれる月、6月入りです。当地、先月28日から最高気温が20℃以上の日が続き(アメダス北斗)、今日(6月4日)も8時には20℃を超え、8日連続の“北海道夏日”(岡ちゃん勝手流の気象用語!?)となりました(最高は5月30日の24.8℃、夏日には届かず)。
6月2日、前夜のテレビニュースで「大沼の藤が見ごろ」を知って、ちょっと汗ばむ陽気ながら「北海道晴れ」に誘われて早速、大沼に向かいました。ニュースにあった藤の花は今、正に満開、少し足を伸ばして「大島の路」散策を楽しみました。まるで観光絵葉書みたいになった写真ですが、観光シーズンの最中なのに観光客の姿が1人も写っていません。コロナウイルスによる緊急事態宣言は解除されたとは言え自粛要請が続き、未だ観光客は戻っていないたみたいです。本来の目的のバードウォッチングは・・・樹々の葉が茂ってもう鳴き声のみの季節に突入、でも1本のブナの木の小さな樹洞に子育て中のゴジュウカラの巣を発見、巣立ち目前のヒナの顔が時々、洞から覗いていました。一周道路では道の真ん中に寝そべるキタキツネに遭遇、そして森の中からはあの「ミョーキン ミョーキン ミョー ケケケケ」(エゾハルゼミ)の大合唱、お土産に名物の大沼だんごを買って、帰宅の途につきました。

初夏の候(その3)

5月前半の暖かさはどこへやら、今週明け18日から平年と比べかなり気温の低いぐずついた天気が続いていて、特に20日は最低気温5.3℃、最高気温7.0℃、ストーブが終日フル稼働でした。それでも季節は確実に進行、郊外の田圃では田植えが始まりました。今日(23日)、カメラを携えて農道をサイクリング、途中、作業の手を休めていた農家の方に声をかけたら「まだ、田植えは始まったばかり、本格的には来週あたりからかな」とのことでした。見渡すかぎり新緑から深緑へ、ツバメが飛び交い、ヒバリが空高く舞いいあがり、カッコーの鳴き声がそこかしこから聞こえてきます。
ところで昨日(22日)は北斗のきじひき高原、パノラマ展望台(標高560m)までドライブ。標高が高い分、麓では見られなくなった春紅葉がちょうど見ごろ、遅咲きの八重桜が一面の緑の中で一際、艶やかに咲き誇っていました。稜線には未だ雪が残り、紅葉(春がつく紅葉ですが)と雪と桜を同時に見渡せる「正に絵になる」絶景を楽むことができました。そしてこの高原、今、山菜(タケノコ、コゴミ、フキ等)のオン・シーズン、展望台の駐車場には車が列をなしていたことを付け加えておきます(わが家の収穫はタケノコ少々)。

田植え始まる:七飯町郊外の水田地帯、写真中央奥、低い雲がかかっているあたりが前日、訪れたきじひき高原

残雪と春紅葉:きじひき高原展望台直下の道路より、標高が高い分、麓では終った春紅葉が見ごろ

桜と春紅葉:展望台先の道路より、新緑、春紅葉の中に遅咲きの八重桜が一本、思わずカメラを向けたくなった風景

初夏の候(その2)

岡ちゃんが住む七飯町本町地区から大沼に行くルートには、国道5号線、城岱スカイライン、旧道(元札幌本道)の3ルートあり、標高の差はありますが何れも峠越えのルートです。14日午後の部は、旧道~大沼~城岱スカイラインを巡るバードウォチング+花巡りです。旧道は明治5年に開削された我が国初の西洋馬車道で、現在の国道5号線・大沼トンネルが開通する昭和39年までは、函館から森を経由して道都・札幌につながる幹線道路でした。新緑から深緑へ変る季節、春紅葉が鮮やかな旧道を越えてじゅんさい沼へ、国道5号線に合流して少し進み、右に折れて小沼から大沼へ、周遊道路ではミズバショウに変ってオオバナノエンレイソウがちょうど見頃でした。帰路は城岱スカイライン経由、いつも見慣れている景色なのに、季節によって、時間によって、お天気によって全く別の景色に見えるのが不思議ですね。
ところで新型コロナウイルスで緊急事態宣言の特定警戒地域に指定されている北海道、不要不急の外出を行なわないよう強く要請されているのに・・・、と責められそうですが、マイカーでの移動、車を降りた時はマスクを忘れずに付けての散策を心がけました。なお、この日、行き交った人は午前中が2人、午後も2人でした。
そしてこの日のバードウォチング、コロナウイルスの影響でこんな好天にもかかわらず大沼に観光客の姿はほとんど見えず、閑古鳥を多く目にした鳥果でした。

駒ケ岳の噴火に備えた防災道路に位置づけられている旧道、未舗装の砂利道ながら車の往来には全く問題ありません。

大沼に注ぐ河川の一つ苅間川の河口付近の湿原、大沼でも数少ない群生地の一つです。

前にもこのブログで紹介したことのあるパノラマ、七飯、北斗、函館の市街地の先に函館山、津軽海峡、そしてこの日は青森の下北、津軽半島まで眺望できました。

 

初夏の候(その1)

5月に入ってからも比較的暖かい日が多く、散り急いだサクラはすっかり「葉桜」の様相を呈しています。最高気温が5月に入って4回目の20℃超えとなった昨日(14日)の花巡りリポートです。
午前中は北斗市の匠の森公園、目的はシラネアオイです。きっかけはカタクリを見に行った時に目にした「シラネアオイ群生地」への案内版でした。そして決めてとなったのが北海道新聞の地方版に載った写真付きの「シラネアオイが見頃」の記事でした。匠の森はバードウォッチングも兼ねて毎年、頻繁に訪れているところですが、こんなに大きな群落を見るのは初めてでした。花巡りの楽しみがまた一つ増えたみたいです。午後の部は初夏の候(その2)でどうぞ!

カタクリ(匠の森公園):今年の4月19日に撮影、林床に群れて咲く春の妖精、カタクリの花は見事でした。

シラネアオイ(匠の森公園):公園内のほぼ同じ場所、5月14日に撮影、1か月足らずでカタクリの群生地がシラネアオイの群生地に大変身していました。

競演:左、シラネアオイ、花の名の由来が日光・白根山(2577m)という、本州では高山植物図鑑に載っている花、ここ道南では匠の森(200m)のような低山はもとよりわが家の庭先でも見ることができる花です。
右、ヒトリシズカ、同じ森で清楚さを競うように咲いている花、名前(1人)とは異なり大勢で賑やかに咲く花です。

サクラが開花しました

4月26日(昨日)、函館地方気象台から函館のサクラが開花したと発表されました。昨年より2日遅く、平年より4日早い開花でした。暖冬の影響を受け、当初、20日ころと発表されていた開花予想日より1週間ほど遅れての開花でした。遅れた原因は先週、季節外れの寒波が襲来、道央・道北地方では積雪、当地方(七飯)でも22日にはみぞれ、あられが降ったほどでした。昨日、ウォーキングを兼ねカメラをぶら下げて町内のサクラの名所(自宅の近所にある)巡りでした。北海道でサクラといえばこれ「エゾヤマザクラ」は場所、樹によって異なりますが3~7分咲き状態、そして北海道では札幌以南でしか見ることができない「ソメイヨシノ(気象台の標本木もこの種類)」は場所、樹によって異なるのですが・・・My標本木では数輪開花(?!)どうしようかと少し迷った末に岡ちゃん「七飯町のサクラ開花」を宣言することにしました。そしてウォーキングは郊外の農道へ、空ではヒバリがさえずり、春耕の季節到来、農業の町、七飯の春の風物詩「ビニールトンネルの畝」が波打って整列していました。所要時間およそ2時間、10,290歩のウォーキングでした。

エゾヤマザクラ:7分咲きくらいでしょうか(七飯町・田園通りのサクラ並木にて)

アップでサクラ:左:エゾヤマザクラ(田園通りにて)、右:ソメイヨシノ(赤松街道にて)

七飯・春景色:農業の町、七飯の春の風物詩「ビニールトンネルの畝」、写真中央奥には北海道新幹線の新函館北斗駅が写ってます

春の妖精 目覚め

この季節になると、毎年このテーマ「春の妖精カタクリの花」が登場です。マンネリでは・・・との影の声に、歳時記とはそういうもの、と自身に言い聞かせているところです。大沼公園のミズバショウとともに「この花を見ずして、道南の春を語ることなかれ」(オカちゃん曰く)と自認している七飯町の隣り、北斗市の匠の森公園のカタクリの花です。この公園は北海道新幹線の新函館北斗駅から車で10分足らずの距離、展望台やキャンプ場のあるきじひき高原(標高560m)への登り口の傾斜地にある公園で、園内には研修センター、休憩舎(バーベキューハウス)があり、これらの施設に隣接してカタクリの散策路が延びています。一昨日(13日)今年初めて訪れたのですが、写真にもあるとおりようやく「咲き始め」という感じで、「見ごろ」はもう少し先のようでした(毎年の観察記録をみても4月20日以降が多い)。妖精たちが乱舞する日、ワクワクしながら待っているところです。

園内のカタクリ散策路:この広葉樹林の林床一面が、カタクリの花に覆われます

一足早く:日当たりの良い南向きの斜面では、一足早く開花していました

母娘でしょうか:カタクリは種子から発芽して、単葉そして複葉を経て、花をつけるまで8~9年を要すると図鑑で解説されてます

一足遅く:里ではほぼ終わってしまっているイチゲ(左)、フクジュソウ(右)を、園内の谷筋の斜面で見つけました

♪ ミズバショウの花が咲いてる ♪

道南の春告げ花、ミズバショウが見ごろを迎えました。昨日(10日)、バードウォッチングを兼ねて大沼公園のミズバショウ園地を訪ねました。前回(4月2日)のブログで「見ごろは1~2週間先」の予想は見事、的中しました。大沼湖の東端、東大沼キャンプ場から500m足らず、町施設の多目的グランド「トルナーレ」に通じる舗装道路脇の湿原、正に車から降りて徒歩0分、ハイヒール履きでミズバショウを見ることができるスポットです。大沼湖を一周する道路脇にはミズバショウを観察できるスポットは何カ所かありますが、数株からせいぜい数十株程度で、これだけの群生を見ることができるスポットは私の知る限りこの園地だけです。
さて目的のバードウォッチング、冬鳥は既に北へ帰り、夏鳥の渡りは未だこれから、留鳥も近年、その種類と数を減らしているみたいで、鳥影はまばらでした。湖岸の一周道路、行き交う車も少なく、大沼公園広場に隣接する広い駐車場に大型観光バスの姿はゼロ、乗用車もパラパラ、数えるほどでした。新型コロナウイルスの影響ですね、閑古鳥だけが声高に鳴いていた大沼公園でした。

ミズバショウ園地 撮影:2020年4月10日


左:大岩(1640年の駒ケ岳大噴火による岩屑なだれの名残)をバックに一株のミズバショウ
右:大沼一周道路の北岸から、木の間越しに大沼湖が望める小湿地に咲くミズバショウ

小沼湖:「夕日の道」と名づけられた小沼の散策路にある夕日岬からの眺望、正面前方には残雪の仁山高原が雲間から見え隠れしていました

春の庭

サクラ開花前線は仙台まで北上、コロナウイルスの嵐にもめげず、日本列島、春らんまんですね。先月27日、住宅街に隣接する木立から ♪ ホー・ホケキョ ♪、 昨年より11日も早いウグイス初鳴きです。そしてわが家の庭にもいつもとおり春が訪れました。家の周りのオンコ、ドウダンツツジの生垣の根元、花壇の片隅に、山野草のフクジュソウ、ショウジョウバカマ、キクザキイチゲ、カタクリ、ギョウジャニンニク(芽出し、花はまだ先)、フキノトウが可憐な花をつけました。それぞれ各種が2~5株程度、本当に「ささやかな春」の訪れです。
そして昨日(1日)、バードウォッチングの途中、立ち寄った大沼公園のミズバショウ群生地、湿地の水面からミズバショウが白い仏炎苞を出し、その苞に包まれるように花茎が立つ株も見かけられました。湿地一面、ミズバショウの白い苞に彩られる見頃まで、あと1~2週間といったところしょうか。

ヒバリ初鳴・初見

コロナウイルス感染予防のため、町の公共施設(スポーツセンター、文化センター)の一部利用制限、不要不急の外出自粛が叫ばれている昨今、町の郊外を流れる久根別川の堤防をたどる道路は、行き交う人も全くといっていい程無く、自然好感度100%、格好のウォーキングコースです。そして今朝もウォーキングにはちょっと相応しくない双眼鏡、カメラを携えてGO!
久根別川河畔には春の花ヤナギ、遠景の仁山高原には残雪、そしてほぼ川に並行して今日、開業4年を迎えた北海道新幹線の高架橋が見えます。堤防の道路をしばらく行くと、聞き覚えのある鳥のさえずり、そして目を凝らして上空を見回していたらようやくGET(写真撮影は失敗)! 昨年に比べて4日早いヒバリの初鳴・初見でした。そしてこのコースの途中にあるのが以前、このブログでも「新幹線を眺めて咲くザゼンソウはわが国ではここだけ」と紹介したザゼンソウの群生地です。今年は春が早いのでもしかして、と葦枯れの藪を掻き分けて覗いたら・・・有りました! 所々に枯草を押しのけて顔を出したばかりの濃紫色のザゼンソウの苞が見えました。今年の春はやはり早いみたいです。
所要時間はおよそ1時間半、歩数計は8,847歩をカウントしていました。気温は10℃ほど、深く被った毛糸の帽子のせいもあったのでしょうか暑さを感じるほどで、額には汗が滲んでくる陽気でした。♪ すっかり春~ですね ♪ を満喫できたウォーキングでした。

渡り鳥の季節(パート3)

またまた同じテーマで恐れ入ります。お付き合いのほどよろしくお願いします。
パート2では3月8、9日の大沼の渡り鳥の様子を紹介しました。その後、12、15そして18日と中2日の休みを挟んで大沼に足を運びました。12日(15日も)に訪れた時にはビックリ! 8、9日に見た場所にハクチョウ、ガンの姿はなし、小さな群れが周囲の田圃、牧草地にポツン、ポツン・・という状況でした。さらに18日には大沼寄りの平坦地にハクチョウ、ガンの姿は全くなし、そこで横津岳北麓の牧草地の中を通るミルクロード(愛称)、そこから分かれてさらに標高の高いスキー場に通じる道路に向かいました。マガンは既に渡ったらしく平地と同様、姿はありませんでした。しかし標高が高いので平地と比べて雪解けが少し遅く、ようやく黒い土が所々露出したデントコーン畑(飼料用のトウモロコシ畑)にオオハクチョウの群れを発見、でも各々の群れは数羽からせいぜい数十羽程度、やはり渡りのピークは過ぎてしまっていたようです。帰り道、大沼北岸の周遊道路から見える湖面、ここのところの暖かさで氷面が狭まり広く開けた水面には、マガモ(ガンでなくカモの方)の大きな群れを見ることができました。今日(19日)、当地方は今年の最高となる13.9℃を記録(アメダス北斗)、このカモさんたちもきっと北へ旅立ったに違いありませんね。

渡り鳥の季節(パート2)

パート1で紹介した町の郊外、久根別川堤防とその周辺の渡り鳥の集結地、3月4日以降、日参してバードウォッチングを楽しんでいたのですが、8日の午前、現地に着いてびっくり「あれぇ、1羽もいない、一体何処へ?」といきなりの変化に戸惑っていたら、4日にここのスポットを教えてくれたTさん(鳥類標識調査=バンデングを行っている専門家ということを知りました)に再会、「大沼に行けば見れますよ」との情報を入手して、早速、午後は大沼に向かいました。そこは大沼の南岸、横津岳の北麓まで広がる平坦地、小さな集落が点在する田園地帯の中でした。雪が消えてところどころ地面が露出している目の前の水田、牧草地には、それほど数えきれないほどのマガン、オオハクチョウが羽を休めていました。鳥たちの集結地が見渡せる道路脇にはすでに先客ありで、超望遠レンズ付きのカメラの放列状態でした。翌9日(昨日)はいつもより早起きして、朝食もそこそこに大沼に向かいました。この日は当地方で今年の最高気温12度(アメダス北斗)を記録するほどの陽気、天気快晴の絶好のバードウォッチング日和に恵まれ、望遠鏡、双眼鏡そしてカメラを総動員、大忙しの楽しい半日でした。当地方、今夕から荒れ模様の天気になるとの予報、渡り鳥たち嵐の前に旅立ったか、明日以降、天気の回復を待ってもう一度、会いに行きたいですね。

渡り鳥の季節

「暖冬の年の鳥事情」、昨日(3月4日)の北海道新聞朝刊のコラム「朝の食卓」に載った北大教授の小エッセーに付けられたタイトルです。記録的な暖冬による渡り鳥の異変について何点か言及されていました。それに影響されてと言う訳でもないのですが昨日は終日、当町郊外の久根別川堤防とその周辺でバードウォッチングを楽しみました。朝、堤防を散策している時、行き交ったウォッチャーから教えてもらったのが、堤防からそう遠くない春耕前の田圃に集うオオハクチョウ、マガンの群れです。早速、教えてもらった道順を♪コー♪コー♪というハクチョウの鳴き声に導かれながら辿って行くと、目に飛び込んできたのがオオハクチョウとマガンの群れです。ハクチョウは数百羽といったところですが、ガンの方は数えきれないほど、ざくっと千羽単位の大群です。ハクチョウは休息モードのようでしたが、ガンは数十羽、時には数百羽の群れになって代わるがわる上空を旋回、外から新たにこの群れに合流するガンの群れも見ることができました。いつもの年だと冬鳥の渡りの季節には未だ早すぎるのですが、これも記録的な暖冬の影響なのでしょうか。このポイント、自宅から2km足らず、一度、昼食を食べに家に戻り、午後また出かけるという熱の入りようでした。でも、お天気は時折、日が射したり、小雨がパラついたりのあいにくの空模様、そして気温は+3℃前後、風は3~4mほど、しみじみ寒かった!!

フキノトウ初見

今日は朝から好天に誘われて、カメラと双眼鏡を携えてのウオーキング。行く先は函館新道の側道、以前、本ブログでも紹介しましたが、横津岳・七飯岳の山裾の高台を通っている函館新道は眺望絶佳、適度のアップダウンもあってウオーキングはもとよりサイクリングにもぴったしカンカン、岡ちゃんお気に入りのルートです。ドアツードアでおよそ2時間、距離は6キロほど、最寄りのアメダス北斗のデータによれば気温は+1度台、風は3~4メートルで、絶好のウォーキング日和とは言えなかったみたいでした。
暖冬・少雪の今年の冬、写真にある通り2月の半ばとは思えない風景が目の前に広がっていました。そして急崖下の湿地で今季、初となるフキノトウを発見、昨年の初見が3月14日だったので何と1か月近くも早い季節の進みです。
先週の札幌雪まつり、函館大沼雪と氷の祭典、少雪の影響をもろに受けて規模の縮小や出し物の一部変更を余儀なくされたみたいでした。それに新型肺炎の影響が加わって来場者数が大幅に減少、特に大沼雪と氷の祭典では落ち込みが大きく、前年の半分と報道されていました。このまま春? 天気予報によれば当地方、明日・明後日、風雪模様の荒れた天気になりそうです。春は「3歩進んで、2歩下がる」・・でしょうか。

初春(その2)

出初式から自宅に戻ったのが午前11時過ぎ、即、双眼鏡などを準備、身支度を整えて車で大沼公園へ、今年初めての探鳥行(バードウォチング)です。大沼トンネルを抜けて、先ず目に飛び込んできた小沼にはビックリ! 今冬は当地方(に限らず道全域で)、高温・少雪傾向で推移して来ていたのに、岡ちゃんの予想に反して、小沼の湖面は全面雪氷で覆われているではありませんか。因みにこの日の大沼(アメダス)の積雪は6cm、至近の観測所、森(アメダス)の最高気温は2℃ちょうどでした。いつものチェックポイントの大沼、小沼・白鳥台セバット、大岩園地を2時間ほどかけて回り、成果はオオハクチョウ、マガモ等の水鳥、アカゲラ、ミヤマカケス等の森の鳥、合せて11種類を見ることができました。でも、期待のクマゲラは・・・影も形も気配もなく、これからに期待です。

初春(その1)

今年も「北の国から 岡ちゃん」で、駄文・駄作(写真)にお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。年頭のテーマ、今年も昨年と全く同じで、どんど焼きと消防出初式になってしまいました。
どんど焼きは松の内が明ける1月7日、「七草」の日に催される地元、三嶋神社の正月行事の一つです。好天に恵まれてお正月の飾り物を入れた大きな袋を抱えた参拝者の列が、午前の早い時間から続いていました。岡ちゃんも燃え上がる炎の中に松飾り、お札等を投げ入れて、今年も家族みんなが健康で過ごせるようお祈りしました。
続いて向ったのは神社の裏手にある町役場、その駐車場で催されるこれも新年の恒例行事、七飯町の消防出初式です。式のハイライトは「梯子のり」の妙技と、フィナーレの放水訓練、居並ぶ5台の消防自動車から上空に向かって一斉に放たれた5色の水が飛沫になって、きれいな虹の橋をかけていました。観覧席の最前列には近くの保育所の園児と思しき集団が並び、周りの大人に合わせて大きな拍手をしたり、そして賑やかに歓声をあげていました。
以上が7日午前の部、午後の部、大沼公園探鳥行は、初春(その2)でどうぞ。

師走の函館

今年も残すところ2週間足らず、師走の「函館2景」をどうぞ!(撮影日12月11日)
路面電車:この日の用務先、五稜郭公園から西部地区へのアクセスは路面電車。前身の馬車鉄道の開業から数えると112年、東京以北の都市では最早という路面電車への移行から数えても106年の歴史を有する函館の路面電車は、レトロな街並によく似合う市民の足として、観光客の足として令和の現在も健在です。座席はほぼ満席、函館駅前など途中の電停で乗り降りする観光と思しきお客さんの会話は「〇△◇・・」、外国人観光客が多いのにはビックリです。岡ちゃんが降りたのは西部地区にある電停「十字街」、ここから「はこだてクリスマスファンタジー」のメイン会場であるベイエリアまでは300m、徒歩で5分そこそこの近さです。
巨大ツリー:11月30日からクリスマスの12月25日まで催されている「はこだてクリスマスファンタジー」、このイベントの目玉は海上(函館港)に浮かぶ巨大(高さ20m)なクリスマスツリーです。連日、午後4時半に点灯、15万球のイルミネーション(LED)が函館の師走の空に眩い光を放ちます。この巨大ツリー、例年だと函館の姉妹都市であるカナダのファリファックス市から贈られていたのですが、今年はアメリカ大陸東岸を襲ったハリケーンによる倒木被害のため届けられなくて、北海道産のトドマツを使用することになったとニュースで報じられていました。
この日(11日)は、朝の好天に惑わされて雨具を持たずに出かけたのですが、ツリーが点灯する直前あたりから、この季節には似合わない(降るにしてもサラサラ雪のはず)大粒の強い雨に見舞われ、ずぶ濡れになりながらのカメラ撮影となりました。周囲で携帯のカメラを掲げてはしゃぐ観光客の声、やはり外国語が多かったみたいでした。

雪の朝

今朝、今季初出動の除雪車の音で目を覚ましました。昨日は吹雪き模様の一日、夕方の積雪が既に5センチだったので、もしかすると・・・と思い、カーテンを開いてガラス越しに外を覗くと、一面の銀世界でした(因みに初雪は11月14日)。朝食後、早速除雪作業です。その前に今季の私設積雪観測所(物差し定規で観測)も始動、12センチ(吹き溜まりは20センチ近くも)ありました。作業時間はおよそ45分、「今年も冬が来たな~」を実感しました。
こんな雪の季節まで木の先端近くに取り残された柿の実(写真)、わが家の庭の柿の木です。木守柿(きもりがき)と言って、来年もよく稔るようにとの祈りをこめて、木の先端に一つ二つ取り残しておく柿の実のことと、数日前、朝のラジオ番組で視聴者からの投書で紹介されていて「木守柿」と言うことを知りました。収穫時、高すぎて手が届かなかった、というのが取り残された本当の理由・・・のようです。

立冬

週間天気予報によれば今週末、15日(金)から雪ダルマのお天気マークのオンパレード、立冬(8日)が過ぎて暦どおり冬の当来です。こんな季節の話題二つ、以下にどうぞ!

☆はこだてMOMI-Gフェスタ:函館空港の北およそ2kmの丘陵地にある見晴公園内に北海道内唯一の国指定文化財庭園「香雪園」があります。そこを会場に10月19日から催されている「もみじフェスタ」、その呼び物の一つが園内のカエデ並木のライトアップです。イベント終了2日前の8日夕方、これもイベントの一つ「オカリナのミニライブ」観覧に出かけた時、初めて見ることができました。写真撮影時の函館(気象台)の気温は4.7℃、風は北北西3メートル、ライトアップされた紅葉も素晴らしかったけど・・・寒かった!

☆駒ケ岳初冠雪:7日夜、函館で初雪、8日横津岳で初冠雪。標高がほとんど同じ駒ケ岳にも冠雪・・・だったのですが時間がとれず、大沼行きは10日になってしまいました。ということで写真は初冠雪の残雪!?です。湖畔の森では散り残った紅葉、そして冬に備えて木の実を頬ばるエゾリスさんをフォーカスすることができました。

冬近し

今朝(4日)、北斗(アメダス)の最低気温は-0.1℃、今季初めての氷点下でした。そして家の周りは一面の霜、冬近しですね。この季節恒例になっているマイカーの冬タイヤへの交換は、小春日和に恵まれた先月29日(北斗の最高気温17.8℃)に既に済ませました。そして一昨日(2日)には北海道の平野部で今季、初めてとなる雪を稚内で観測したと報じられていました。
さて例年と比べて少し遅れ気味だった大沼公園の今年の紅葉は・・と言うと(11月2日撮影)、
☆大沼から望む駒ケ岳(写真1)、写真では少し分かり難いかも知れませんが、山裾の紅葉が午後の陽に明るく照らされていました。♪・・山の麓の裾模様・・♪
☆小沼に翔ぶ(写真2):白鳥台セバットの近くの小沼の湖上、本州方面に渡るカモの群れが、しばし休憩・休息中。湖岸の森の紅葉は・・写真にあるように既に終わり・・ですね。
☆冬木立(写真3):大沼から峠越えで七飯市街に抜ける城岱スカイライン、その大沼側の登り口付近からです。広葉樹が主体の山肌は落葉が進んで、中腹より上はすっかり冬木立(白っぽく写っている)の様相を呈していました。
そしてわが家の庭の柿(渋柿)の収穫が始まり、縁先の物干し台の竿が干し柿に占拠される季節になりました。西日を受け、北海道の冷たい空気にさらされて、美味しい干し柿にな~れ!(11月1日撮影)

トラピスト修道院見学会

道南の観光名所の一つで津軽海峡を一望できる北斗市三石にあるトラピスト修道院は、1896年(明治29年)に設立され「祈れ」、「働け」を標語に現在も修道士さんが生活しています。10月16日、この修道院の見学会が地元北斗市の石別地区観光推進事業実行委員会主催で催され、参加する機会がありました(一般からの公募で定員45名)。実行委員会は今秋、いさりび鉄道・渡島当別駅から修道院まで歩くイベント「石別ホリデーウォーキング」を企画、修道院の見学会はその特別企画として計画されたものです。
修道院は普段は立ち入り禁止ですが、見学会では修道院中で最も神聖な場所である聖堂まで入ることができました。スタート・ゴールは「ほっかいどう100の道」に選定されている修道院正門を正面に臨む杉並木の手前の駐車場で、往復凡そ3.5キロ、小1時間のウォーキングでした。
本館はじめ客舎、製酪工場、倉庫等が建ち並ぶ院の外周の通路を時計回りに進むと目的の聖堂です。外周の通路の入り口で「ここから普段は立入禁止のところです」とガイド嬢(市の観光課の若手女子職員)のアナウンスに、緊張そして期待が高まるのを感じました。聖堂では修道士さんの講話、参加者からの質問で凡そ30分の時間がとられました。質問に分かり易く丁寧に答える修道士さんの姿に感動しました。建物内部は撮影禁止だったので、入り口の門塀に絡む蔦の紅葉、帰り際、西日に輝く空を背景に佇む本館のシルエットの写真をどうぞ! これまでも遠来のお客さんの案内等、修道院には数えきれないほど足を運んでいますが、中に入るのは今回が初めてで、有意義で楽しい見学会でした。

秋三景

本州以南ではまだまだ「残暑厳しき折・・・」が続いているようですが、日毎に秋冷が増す「七飯の秋」三景をどうぞ!

〇秋色大沼
大沼湖畔のビューポイントの一つからです。秀峰・駒ケ岳、鏡のような湖面、そして緑濃い湖畔の森が彩りを添えていました。紅葉までにはもう少し時間がかかりそうですが、空はすっかり秋の装い、うろこ雲が青空いっぱいに広がり、そして風もなく穏やか湖面には逆さ富士が映っていました。
〇中秋の名月
この日(13日)、北からの高気圧に覆われた北海道は終日好天、透明感ある澄んだ空気が絶好の「名月」日和を演出していました。夜の10時過ぎテレビを消して南向きの部屋の窓を開けると、天空高く中秋の名月が! 外気温は14℃ほどで涼しさを通りこして少し寒さを感じるほど・・ということでカメラは室内からと決めこみました。因みにこの夜の月齢は14.7(つまり十四夜、別称「待宵の月」)、十五夜・満月は翌14日でした。
〇稔りの稲田
当渡島管内における9月1日現在の今年の「水稲の黄熟」、平年に比べて2日早いとのこと。写真にある七飯町から旧大野町(現北斗市)に広がる函館平野は「北海道水田発祥の地」という歴史があります。今年も刈り取りを迎えるばかりに稔った稲田には、黄熟した穂を重く垂れていました。空には秋の雲、そして田圃の上空を緩やかに舞う、鷲鷹(わしたか)を模したと思われる大型の鳥影・・・、今風の案山子でした。

YOSAKOIソーラン祭り IN HAKODATE

6月に開催される札幌の大通公園のYOSAKOIソーラン祭りは、全国的にもよく知られていますが、道内6ヶ所で支部大会が開かれていることは余り知られていないのではないでしょうか。
第17回目となる道南大会が8月25日(日)に函館で開催されました。函館、道南だけでなく旭川、札幌、室蘭など道内各地から合せて26チームが参加しました。会場はJR函館駅前広場(ステージ形式)と函館朝市前道路(パレード形式)の2か所で、時間は10時~15時、この日、一日限りのイベントです。華やかでカラフルな衣装、動きの速いダイナミックな踊り、チームによって構成人数は異なりますが多いチームは数十人規模、太鼓や大旗振りが加わるチームも多く、賑やかで熱のこもった演舞が1チームあたり両会場で午前・午後の合せて4回(チームによって異なる)、延べおよそ100回近い演舞が繰り広げられました。
夏休み最後の日曜日(北海道の小・中・高校はすでに二学期が始まっていて新学期、最初の日曜日)とあって会場には国内外の観光客も多く、炎天下(この日の函館の最高気温は24度、温度的には快適なはず・・・だったのですが、北からの高気圧に覆われ、澄み渡った秋の空から太陽の直射を受けて、体感的には暑い暑い!)にも拘わらず、大きな声援・拍手でお祭りを盛り上げていました。

 

 

 

 

 

 

秋立つころ

立秋を過ぎて暦どおり、早やくも秋の気配が濃厚です。道南の今年の夏を昨日(9日)までの北斗(アメダス)の真夏日で見てみると今年は6日、平年が3日(年間)なので「暑かった夏」と言えなくもないのですが、7月31日~8月6日のわずか1週間に、2年分の真夏日が集中するという特異な夏でした。道新(8日付朝刊)によれば、北海道の2019年産のコメの作況指数は102の「やや良」、渡島管内の農作物の生育状況は、水稲は全体で「並」、ジャガイモ、リンゴなどは「概ね順調」とありました。
以下に今年の夏、写真によって「秋立つころ」の話題を三つ紹介したいと思います。お手すきのときにどうぞ!
エゾニュウ:道新(8日付夕刊)から目に飛び込んできた4段抜きの大見出しは 北の怪植物「いいね」、道北の日本海側の国道(愛称オロロンライン)に咲くエゾニュウの魅力を、ネットで発信する地元有志によるクラブ(蝦夷丹生倶楽部)の活動を紹介する記事でした。エゾニュウは道北に限らず当地方でもよく見かけるセリ科の多年草で、最大の特徴は半端でないその大きさです。写真は大沼で撮影したもの、写真では駒ケ岳を遥かに超す高さで(実際は170センチの身長の岡ちゃんを見下ろす高さ)、優に3メートルはあろうかという背の丈でした。
ひまわりの山里:昨年のブログ「遅れてやってきた夏?!」で紹介した大沼のひまわり畑です。昨年は夏場の天候不順で見ごろは9月に入ってからだったのですが、今年の夏は天候にも恵まれて、お盆休みの前には見ごろを迎えそうでした。
秋の雲:立秋の8日午後から台風から変った低気圧の接近により雨、この日は折しも地域の神社の例大祭の中日で、神輿の渡御、やっこ行列はあいにくの雨に降られてしまいました。でも、一夜明けた例大祭最終日9日は、眩しい陽の光と青い空、そして大空いっぱいに広がるうろこ雲、祭囃子がマッチする、やはり秋の空ですね。

大沼湖水まつり

大沼国定公園広場で7月27、28日の両日、今年で110回を数えるという大沼湖水まつりが催されています。
まつりの目玉は灯ろう流し(27日限り)と花火大会(両日)です。それにしても110回とは? 1906年(明治39年)、地元の寺の住職が大沼の水難者を供養するため、灯ろうを湖面に浮かべて法要を営んだことに由来、というのがその答えです。供養灯ろうは一般からの申込み制で、今年はおよそ500個と地元紙で報じられていました。
そしてすべての灯ろうが湖面に浮かぶ頃、この日のフィナーレ、花火大会が始まり、花火と灯ろうのコラボを楽しむことができました。この日は前線の影響で大雨も予想される中、大沼では昼過ぎまであいにくの雨模様の天気、低い雲がずっと垂れ込んでいたのですが夕刻には時折、霧雨がぱらつく程度に回復、でも湖面の先に見えるはずの駒ケ岳は一度も顔を見せずじまいでした。カメラの三脚を構えていたこの祭りの常連と思しきお隣さんが言うには「今年の天気は未だ良い方」とのこと、岡ちゃん初めての灯ろう流し見学には、とてもハッピー・ラッキーのようでした。

夏の花々

7月を昨日(19日)までの気象データ(アメダス北斗)でみると、気温は平年並み、日照も平年並み(ただし、日照3時間未満の日が9日間も)、降水量はかなり少なく(平年の30%ほど)、体感的には不順な天候だったという感じで、家庭菜園のきゅうりやトマトも「ひと雨欲しい、お日さまが恋し~い」と悲鳴をあげているようです。当地方、8月の声を聞けばもう秋、今が正に盛夏の候です。そして今年も夏の花たちが大沼の森林公園でわが家の庭で、花を咲かせてくれています。
大沼にて(7月18日):大沼のスイレン、前回のブログ「大沼探鳥行」でも紹介しましたが、思っていた以上にスイレンの花期が長いのにはびっくり。
大沼森林公園にて(7月18日):オオウバユリ(右)、漢字では大姥百合、花が咲く時期に葉(歯)がないことが名前の由来とか。ミズバショウ(左)、こんな光景を目にすると思わず口に出てしまいます「乙女の姿、しばし留めん」と、春の妖精たちの今の季節のあられもない姿です。
わが家の庭にて(7月9日):アジサイ(右)、内地では梅雨時の花というイメージですが、北海道では盛夏期の花、10種類近くのアジサイ(1種類がせいぜい1~2株ですが)が艶やかさを競っています。ラベンダー(左)、北海道にいち早く夏の訪れを告げてくれる花、今年も「夏告花の面目躍如」といったところでしょうか。

大沼探鳥行

最高気温22.5℃(北斗アメダス)を記録した24日、先月の18日以来、およそ1か月振りとなる大沼へのバードウォッチングでしたが、夏鳥を訪ねて・・は遅きに失した感がありました。先ずはいつもの駒ケ岳を望むビューポイントへ、澄み切った夏空に白い雲、そして湖面には夏の花、スイレンが花をつけていました。さらに湖岸道路を時計回りに車を走らせると10分足らずで駒ケ岳神社のある大岩園地へ、ここはバードウォッチングでは外すことのできないフィールドの一つで、道路から神社前を通って山側を巡る「森コース」と、道路から大沼湖岸へ出る「湖コース」の両方を楽しむことができます。遅きに失した・・の意味は、広葉樹の森はすっかり茂って散策路は「昼なお暗い」状態、小さな夏鳥は木の葉1枚に隠れてしまって、鳴き声は聞こえても姿を捉えるのは至難の業からです。それでもキビタキ一羽を漸くゲットしました。大きさはスズメほど、身体の上面が黒色、眉と腰が黄色、身体の下面は喉から胸にかけてがオレンジ色のバードウォッチャー憧れの鳥、この日はキビタキを見れただけで幸せな気分になりました。帰路は湖岸道路を離れて山裾を巻くミルクロードに入り、途中、牧場直営のミルクパーラーに寄って絶品のアイスクリームを味わってさらに城岱スカイライン経由で帰宅の途へ。スカイラインの頂稜部にある町営城岱牧場では放牧牛がノンビリと草を食んでいました。道を挟んで山側の区画には身体が小ぶりなのでおそらく子牛の群れ、カメラに向かって「撮って、撮って」とばかりに牧柵に寄ってくるのにはビックリ、多分、子牛なので人が恋しいのかな・・・と感じました。

初夏の候

先週末から今週初めにかけての北海道、日高山脈の東側、道北・道東地方の猛暑日、佐呂間(北見)での39℃超え等、北海道らしからぬビッグな暑さのニュースが飛び交っていました。三方を海に囲まれた道南地方も暑さに程度の差はあっても例外ではなく、北斗では25~27日にかけ3日連続の夏日(最高は26日の28.2℃)、しかも観測史上、5月の日最高気温の1~3位を独占して更新という特大のおまけ付きの暑さでした。
七飯ではエゾハルゼミ(あの ♪ミョーケン ミョーケン ミョー ケケケ ♪のセミ)初鳴き5月18日、カッコー初鳴き翌19日(私設マイ生物季節観測所による)そして、夜ともなれば田植えのすんだ郊外の田圃からはカエルの合唱と、正に夏の到来です。以下、こんな季節の花に関する話題、3題です。お手すきの時にどうぞ!
〇五稜郭公園のフジ
サクラはもちろんとっくに葉桜、そして今の季節の花はフジ、星形のお濠・土塁に囲まれた公園への入り口は南北の2カ所、南側の入口、二の橋を渡って直ぐのところにトンネル状の藤棚があります。右の写真、五稜郭タワーを背景にしたこの場所は観光客の記念写真の撮影スポットになっていて、順番待ちの大混雑でした(同行の妻とのツーショット、行き連れの観光客が親切にもシャッターを押してくれました)。
〇恵山のエゾヤマツツジ
渡島半島の最南東端に位置する恵山は、その冷涼な気候と強酸性の火山灰という地質条件から、標高618mという低山ながら、高山植物の宝庫となっています。そしてこの季節、60万本という自生のエゾヤマツツジの群生が一斉に花を開きます。訪ねた日は「つつじまつり」真っ最中の日曜日、駐車場に入るのに1時間余りかかりました。つつじ公園での昼食後、向かった先は恵山の前山の展望台、ツツジがトンネル状に覆いかぶさる急坂の山道(標高差およそ130m)、所どころ展望が開けるところではツツジ越しに津軽海峡が俯瞰できて、海の青さが目に染みるようでした。
〇七飯の自宅の庭の花たち
写真のシバザクラ、ライラック(北海道の花!)は見ごろ、ほかにはシャクヤクが大きく膨らんだ蕾みを、ラベンダーが小豆粒のような小さな蕾みをつけています。

春の花、4題

道南地方は今、淡い緑、濃い緑とり混ぜて、ほぼ緑一色の世界が広がっています。賞味期限が切れそうな花もあるみたいですが、以下、道南の春の花、4題です。
🌸タンポポ:毎春、どこででも見かける、特に珍しくない花ですが、天候経過の影響もあるのでしょうか今年の春は特に至る所、タンポポの美しい花畑が広がっているという印象を受けました。函館市の五稜郭公園、城郭跡の御堀端を鮮やかな黄色で彩るタンポポの花、お濠の両側には既に葉ザクラとなったソメイヨシノの並木、そしてお濠の内側にはソメイヨシノの間に遅咲きのサクラが見えています。五稜郭は元治元年(1864年)竣工、戊辰戦争の最後となった場所で「兵どもの夢のあと、蝦夷共和国は夢のまた夢・・・」。
🌸 サクラ:およそ半月前(4月28日)、松前花見の帰りに立ち寄った時には、未だ固い蕾だったトラピスト修道院の遅咲きのサクラ並木(八重桜で種類は「関山」)、今、正に見ごろを迎えていました。当修道院は厳律シトー修道会(トラピスト)に属する男子修道院の一つで、わが国で最初、明治29年(1896年)に開院されたもので、北斗市の当別、眼前に津軽海峡の絶景を見下ろせる高台にあります(当院オリジナルのクッキーは函館土産の定番)。
🌸 チューリップ:咸臨丸は幕府海軍の軍艦から開拓使の輸送船へと数奇の運命をたどり、明治4年(1871年)、木古内町泉沢沖で暴風雨に遭ってサラキ岬で破船、沈没したオランダで起工された木造の帆船です。写真は5分の1スケールの咸臨丸模型船、オランダに因んで風車、80種5万株のチューリップとともに「オランダチューリップ花園」として整備されています。
🌸 リンゴ:セイヨウリンゴ発祥の地とされている七飯町、七飯岳・横津岳西麓の扇状地にはリンゴ園が多く、今、白い花を付けています。写真は町の歴史館見本園にあるリンゴ、それもただのリンゴではなくニュートンリンゴと称されている逸品です。あのニュートンが実の落下から、万有引力を発見したというリンゴの木に繋がる(イギリス王立物理学研究所の保存されている原木の穂木の穂木、つまり孫世代)由緒あるリンゴの花です。
このように幕末から明治にかけての北海道の歴史にゆかりが深い花、あるいはその歴史に人々が思いを込めた花、そんな花にまつわる道南の春の花、4題でした。

花は紅、松前の春

サクラ前線の北海道への第一歩は、今年も北海道の最南端、松前町でした。町がサクラ(ソメイヨシノ)の開花宣言を発表したのが4月22日、その6日後(28日)、満開のサクラを期待して、今年も車で松前に向かいました。
松前に着いて先ず向かったのが松前公園の山側、小高い丘の上にある第二公園です。「日本さくら名所百選」にも選ばれている松前公園のサクラは250種、1万本の多きを数えます。津軽海峡を隔てて本州、青森の津軽半島を眼前に望むここ第二公園からの眺めは抜群、正に「一目万本」の絶景を楽しむことができました。
第二公園からサクラのトンネルを海峡に向かって緩やかに下っていくと松前城を中心とした松前公園です。早咲きのソメイヨシノはちょうど見ごろ、中咲き、遅咲きのサクラはまだ硬い蕾で、もう少し時間が欲しいといった状況でした。第二公園の静寂さとは打って変わって松前公園には屋台のお店(食べ物、飲み物、玩具、お土産等など)が立ち並び、多くの花見客でにぎわっていました。お濠に影を映す城とサクラのコラボ、これぞ 日本の春 でしょうか。
そして城の前を通ってさらに海に向かってやや急な坂道を下ると白壁の土蔵造りの建物(飲食店・お土産店・旅館など)が並ぶ「城下通り」と名付けられた商店街、ここではお菓子屋さん(写真では青い標識のある銀行の右隣)を覘いて、お土産に「蝦夷松前銘菓 元祖 あわび最中」を買い求めました。
最後に向かったのは再び公園に戻って、松前城の北側にある寺院が立ち並ぶ道内唯一といわれる寺町です。左右に寺院、その間には石畳のサクラ並木、写真奥の突き当りが法幢寺松前藩主松前家墓所です。この日のお天気、午前中は絶好のお花見日和だったのですが、昼頃から曇って来て正午の松前(アメダス)の気温10.3度、風は西南西5.6メートル、第二公園のベンチで手持ちの弁当を広げたのですが、寒さに耐えきれずに途中でギブアップ、車の中に逃げ込んでの食事となってしまいました。自宅から往復約200キロ、シーサイド・ドライブを兼ねた松前「お花見行」、平成から令和へ、二つの時代を跨いで咲く、北海道ならではのサクラがそこにありました。