「1 天気予報」カテゴリーアーカイブ

遅れてやって来た夏

遅れてやってきた夏

本州以南の今夏の猛暑、「コロナ禍もあって大変だね」とまるで他人事のように思っていたのですが・・・。北斗(アメダス)で今年初の真夏日が観測されたのは、お盆過ぎの8月19日、例によって「30℃まつり」で乾杯!まではよかったのですが、その翌週、26日から4日連続の真夏日、特に29日の最高気温34.0℃は、北斗で観測開始以来の高温極値というおまけ付きの暑さでした。やや、不順な天候続きだった道南の今年の夏、でも当地方の水稲の作柄は平年並みということで、黄金色に色づいた田圃では稲穂が揺れ、目前に迫った刈り取りの時季を待っているようです(写真、9月8日撮影)。秋気が増して露が白く見える頃、二十四節季の「白露」の翌日(9月8日)、北斗で観測された最高気温32.5℃は、北斗の9月の高温極値ということで、これまた特大のおまけつきの暑さでした。9月9日現在、北斗の真夏日の合計は7日、平年の真夏日(年間3.0日)の2倍強にのぼります。世界の各所で猛暑、日本そして北海道でも猛暑、地球の気候、どうなってしまったのでしょうか。

駒ヶ岳・秋の景

稲穂が秋風(この日は熱風?)に揺れる田圃の向こうには駒ケ岳の秀峰

城岱スカイライン・秋の景

眼下は七飯の市街、黄金色に色づいた平野の先には津軽海峡

♪ ミズバショウの花が咲いてる ♪

道南の春告げ花、ミズバショウが見ごろを迎えました。昨日(10日)、バードウォッチングを兼ねて大沼公園のミズバショウ園地を訪ねました。前回(4月2日)のブログで「見ごろは1~2週間先」の予想は見事、的中しました。大沼湖の東端、東大沼キャンプ場から500m足らず、町施設の多目的グランド「トルナーレ」に通じる舗装道路脇の湿原、正に車から降りて徒歩0分、ハイヒール履きでミズバショウを見ることができるスポットです。大沼湖を一周する道路脇にはミズバショウを観察できるスポットは何カ所かありますが、数株からせいぜい数十株程度で、これだけの群生を見ることができるスポットは私の知る限りこの園地だけです。
さて目的のバードウォッチング、冬鳥は既に北へ帰り、夏鳥の渡りは未だこれから、留鳥も近年、その種類と数を減らしているみたいで、鳥影はまばらでした。湖岸の一周道路、行き交う車も少なく、大沼公園広場に隣接する広い駐車場に大型観光バスの姿はゼロ、乗用車もパラパラ、数えるほどでした。新型コロナウイルスの影響ですね、閑古鳥だけが声高に鳴いていた大沼公園でした。

ミズバショウ園地 撮影:2020年4月10日


左:大岩(1640年の駒ケ岳大噴火による岩屑なだれの名残)をバックに一株のミズバショウ
右:大沼一周道路の北岸から、木の間越しに大沼湖が望める小湿地に咲くミズバショウ

小沼湖:「夕日の道」と名づけられた小沼の散策路にある夕日岬からの眺望、正面前方には残雪の仁山高原が雲間から見え隠れしていました

花一輪の春

例年、春一番に咲く花フクジュソウが、今年も庭先のドウダンツツジの根元に可愛い花を一輪咲かせました。そして昨日(14日)は春を見つけに郊外へウォーキング、道路わきの林縁、日溜まりには、フキノトウが落ち葉を押しのけながら蕾を膨らませていました。今年の冬は積雪が少なく、平地の雪はなし、ただ市街地では家の軒下や日陰になっている道路脇、雪捨て場等にわずかに残っているだけです。七飯岳の山裾を通る函館新道、城岱スカイラインの方に足を伸ばすと、雪が残る深い谷底の川畔にはエゾバッコヤナギが花を付けていました。そして函館新道、車道はもとより歩道部分も乾燥路面でしたが、日射しが届かない道路脇の斜面には雪が残っていました。2枚の写真の奥、残雪を頂く山脈はきじひき高原・仁山高原で冬場はスキー場(山麓)、夏場は放牧場(頂稜部)として利用されているところです。標高は700メートル足らずですが一応、脊梁山脈の一角、町の東側(仁山とは反対方向)に聳える七飯岳、横津岳の千㍍峰に比べて、雪消えが遅いのが特徴です。朝、新聞を取りに玄関に出ると、目の前に望めるのがきじひき高原・仁山高原、朝陽に輝く山脈を目にして「あぁ、今日はいい天気!」、雲に隠れる山脈を目にして「今日は雨か・・」が日課です。