6.1.2 風,ベクトル

 風は大きさ(風速)と方向(風向)で表されるベクトルである。

  ベクトル: @ 大きさ  A 方向  B 平行四辺形の定理

 風   : @ 風速   A 風向  B 東西,南北成分

 

 気象では平行四辺形として東西方向と南北方向を辺とする直角四辺形を考える。空気は鉛直方

向(上昇・下降)にも動く。この風をV’とし,x−y面へ真下に投影したものがVで,普通,

風といっているのはこのことであり,天気図に記入してあるものである。x−y面は東西方向と

南北方向からなる平面で,高度0mが地表面である。

 

 

図6.3 風:ベクトル

 

風の数学的表記

風速    V’(u,v,w)

           東西方向 u,  南北方向 v,   鉛直方向 w

     風速    V(u,v)

           東西方向 u,  南北方向 v

 

V’,V,u,v,wは直角三角形のピタゴラスの定理から,関連付けられる。

     V2  =u+v

     V’=V+w=u+v+w

 

図6.4 直角三角形

 

復習:直角三角形,三角関数

            

特殊な三角形 

@α=30°,β=60°:a=2, b=,c=1

Aα=45°,β=45°:a= ,b=1,c=1

 

6.3で Vの場合 :a=V ,b=u,c=v

V’の場合:a=V’,b=V,c=w   に対応する。