[問題8] ある地点の状態曲線が図で示されている。地表(1000hPa)の温度は8℃、露

点温度は2℃であった。持ち上げ凝結高度、対流凝結高度を気圧高度で求めなさい。また、

地表の空気塊が自力で対流凝結高度まで上昇するには地表の温度は何℃上昇すればよいか

求めなさい。

 

 

 

 

解答[問題8] 

持ち上げ凝結高度:910hPa

      対流凝結高度:870hPa 露点温度2℃を通る混合比線と状態曲線との交点

      地表温度上昇:3℃

上記の点(870hPa、0℃)を通る乾燥断熱線から、地上気温は11℃。

11−8=3

(対流凝結高度は地表の空気の飽和混合比線と状態曲線との交点で、下層

加熱した時に上昇して飽和することになる高度です。)

 

 

 

 

対流不安定

[問題9]1000hPa(A)〜900hPa(B)の気層を考える。Aの温度18℃、露点温度16℃、

Bの温度14.5℃、露点温度6.7℃である。

     @気層A〜Bの安定性

     Aこの気層を100hPa上昇させた時の安定性

を答えなさい。

 

 

解答[問題9]

      気層A〜Bは絶対安定

:全層未飽和、気温減率が湿潤断熱変化よりも小さい。

      100hPa上昇させた時は不安定

:状態曲線は乾燥断熱線と湿潤断熱線の間だが全層飽和し

ているので不安定。

        AとBの空気塊をそれぞれ100hPa上昇させる。