(9)凝結温度
湿潤空気(乾燥空気+水蒸気)が乾燥断熱的に膨脹・冷却して飽和したときの温度を凝結温度といい
ます。周囲との熱のやり取り(加熱・冷却)がないだけでなく、空気の混合がない状態を考えます。した
がって凝結するまでは水蒸気量は変化しませんから混合比は一定です。また、凝結温度になった時の気
圧を凝結気圧といいます。
図3.21 空気塊の断熱変化
湿潤空気塊を乾燥断熱的に上昇させて飽和する高度を持ち上げ凝結高度LCL(lifting condensation
level)といいます(図3.21参照)。エマグラム(断熱図、熱力学図)では、空気塊の初めの点(気圧、
温度)を通る乾燥断熱線と空気塊の混合比の等混合比線(露点温度を通る混合比線)とが交わるところ
(凝結気圧高度、凝結温度)が飽和点になります。