ちょっと ヘクトパスカル:05/14-18東ヨーロッパ低気圧発達
10/05/14-17 東欧で低気圧発達,停滞
下図:5月17日12UTC(日本時間21時)等圧線と地上観測 緑は降水、赤は雷雨
・14日 500hPa:地中海西部〜北アフリカにトラフ
     前面に強風軸・温度集中帯
・15日 このトラフ、イタリアに北東進。閉じた低気圧が形成
     形を見ると、寒冷うずだが、温度場からはいま一つ?
  
この低気圧の北東と大西洋はリッジが顕著で切離低気圧となり
停滞。 低気圧の周りに幾つかのトラフがあり、ぐるぐると回転。
・14日 850hPa:500hPaに対応する前線帯
     アフリカ北岸に低気圧循環
・15日 アドレア海で低気圧循環顕著化
     前線はギリシャ付近に描いているが、
     地上では北の低気圧は閉塞しているのでは?
 ここで、破線で示している所は、温度集中帯と風向シアから
 前線帯があるのではないかと・・・・・・・・・。
・15日の段階で500hPaと850hPaの低気圧の中心は重なっていて、低気圧は最盛期と思われる。
 が、
 850hPaの破線で示したところでは、暖気移流と寒気移流がはっきりしていて、低気圧は更に発達することを示している。
・17日 500hPaの低気圧内は全体が寒気となり、教科書的な寒冷うずになった。

*850hPa破線の部分について
  日本では寒冷うずの北側に前線解析がされたのは見たことがない。欧米では解析されていることをよく見る。
  初めに示した衛星、地上観測で低気圧中心の雷は上空寒気の影響と考えられるが、その周辺は前線性なのでは???
  時々、解析で迷います。

05/14/12UTC 右:500hPa 等圧面高度、風、気温   左:850hPa 等圧面高度、風、気温

05/15/12UTC 右:500hPa   左:850hPa

05/16/12UTC 右:500hPa   左:850hPa

05/17/12UTC 右:500hPa   左:850hPa